![楽天モバイルが初の単月黒字化、携帯参入から5年で達成。高齢者と地方強化で通期黒字狙う](https://mobilelaby.com/wp/wp-content/uploads/rakuten-mikitani-oct-2024.jpg.pagespeed.ce.hTXptRNSB6.jpg)
楽天モバイルが単月黒字化を達成しました。黒字化は2019年に携帯電話事業に参入してから初めて。
同社は単月黒字化を2024年内の目標として掲げていましたが、最終月に23億円の黒字を達成しています。
黒字化の要因は契約増・ARPU上昇・コスト削減・広告増収
楽天モバイルは、黒字化の要因について以下を挙げています。
- 通信品質向上に伴う、好調な契約獲得
- ユーザー1人あたりの平均収益(ARPU)の上昇
- 継続的なコスト管理
- MNO契約者を対象にした「楽天モバイル最強感謝祭」の開催に伴う広告増収
目標達成は?契約回線数は最大759万回線、ARPUは最大2,856円に
過去に楽天モバイルは、単月黒字化を達成するための目標として800〜1,000万回線(MNOのみ)を掲げていました。黒字化を達成した現在、どれほど契約者が伸びたのでしょうか。
決算資料を確認したところ、第3四半期の721万回線から最大759万回線まで伸びており、順調にユーザー数を増やしているようです。
![楽天モバイルのMNO契約数の推移](https://mobilelaby.net/images/2025/02/rakuten-mobile-result-24q4-01.jpg)
ARPUについては2,500円から3,000円(MNOのみ)を目標に掲げていました。
2024年第1四半期は1,929円、第2四半期が1,986円、第3四半期が2,003円、第4四半期が2,020円と着実に上昇していますが、目標には届いていません。
ただし、データ・音声・オプションで構成される上記のARPUに、広告収益や楽天モバイルユーザーが楽天市場で買い物をしたとき等の売上アップリフト効果を含めると、2,856円まで大幅に上昇。目標達成となります。
![データ・音声・オプションのARPUは地味ながら着実に上昇](https://mobilelaby.net/images/2025/02/rakuten-mobile-result-24q4-03.jpg)
また、設備投資については、2023年の1680億円から810億円まで大幅に縮小し、当初計画の1,000億円を下回るなど明らかな改善が確認できます。
![設備投資は大幅に縮小](https://mobilelaby.net/images/2025/02/rakuten-mobile-result-24q4-002.jpg)
2025年は通期黒字化が目標。高齢や地方を強化
決算会見で三木谷会長は、通期黒字化を2025年度の目標として掲げました。
目標達成の策は楽天モバイル最強感謝祭の定期開催です。これにより、単月黒字化を達成した大きな要因である広告収益の増加を定常化する狙いのようです。
また、1,000万回線を獲得するために、高齢者層や地方の強化を行うとしています。
2025年の設備投資額は1,500億円を見込んでおり、810億円から大幅に増加する見込み。これは地方での設備強化を狙ったものかもしれません。
![若い世代を中心に契約回線数が拡大](https://mobilelaby.net/images/2025/02/rakuten-mobile-result-24q4-05.jpg)
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