Apple、Geminiを選んだ決め手は金銭面か。当初はClaudeを優先
Yusuke Sakakura
Yusuke Sakakura
ブログメディア「携帯総合研究所」を運営しています。学生時代に開設して今年が16年目。スマートフォンの気になる最新情報をいち早くお届けします。各キャリア・各メーカーの発表会に参加し、取材も行います。SEの経験を活かして料金シミュレーターも開発しています。

Appleは、AI分野での遅れを取り戻すためにGoogleと複数年のパートナーシップを結び、Apple IntelligenceにGoogleのAIモデル「Gemini」を導入します。
ただ、Appleが“Gemini推し”というわけではなく、BloombergのMark Gurmanによれば、Appleは社内でAnthropicの「Claude」を広く活用しているそうです。
Appleが最初に狙ったのはAnthropicだった
Apple Intelligenceをめぐっては、Appleが他社モデルの採用や提携を検討していることが以前から報じられてきました。
提携の候補として挙がっていたのは、Googleだけでなく、OpenAIやAnthropicも含まれます。
Gurmanによれば、AnthropicはAppleが製品開発を進めるうえでの取り組みや社内ツールの多くを支えており、社内サーバー上で動くカスタム版のClaudeも運用しているそうです。
Bloomberg's @markgurman says that even though Apple partnered with Google Gemini for Siri, they actually run their business on Anthropic.
"Apple runs on Anthropic at this point. Anthropic is powering a lot of the stuff Apple's doing internally in terms of product development and… pic.twitter.com/NpW0Pyj03J
— TBPN (@tbpn) January 29, 2026
そう考えると、AppleがApple Intelligence向けにAnthropicのモデルを活用しようと検討したとしても不思議ではありません。
実際、AppleはGoogleより先にAnthropicと交渉していたようです。
それでも最終的にGoogleに決まったのは、契約内容にあったそうです。
AnthropicはAppleに対して数年間で数十億ドル規模を求め、将来的に費用が倍増するような条件を提示したことで交渉がまとまらなかった。一方で、AppleはGoogleと年10億ドルで契約したとも報じられています。
AnthropicのClaudeは、OpenAIのGPTやGoogleのGeminiほど一般層に名前が浸透しているわけではありません。
一方で強みは明確で、コンテキストウィンドウ(入力できる文脈の大きさ)と文章生成の安定感にあります。
多くの資料や長文を読み込ませたうえで要点を抜き出し、論点を整理して読みやすい形に整えるのが得意なため、ブロガーやライター界隈では「GeminiやChatGPTよりClaudeを使う」という声もよく耳にします。
この特性は、噂されるSiriのチャットボット化にも効いてきます。やり取りが長くなっても文脈を保ちやすく、会話が途中で迷子になりにくい。さらに、安全性を重視するガードレールの思想も、Appleの価値観と相性が良さそうです。
ただし、Apple Intelligenceに最も期待されているのは、2024年のWWDCで披露した“パーソナライズ化されたSiri”のように、端末内の膨大な個人データを安全に活用して体験そのものを底上げする方向です。
この領域は、同じスマホメーカーとしてOSとサービスを一体で設計し、PixelでAI統合を先に深めてきたGoogleの強みでもあります。






















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