Appleが音声アシスタント「Siri」やSpotlightのウェブ検索結果をMicrosoftのBingからGoogleに変更したことが明らかになった。
例えばiPhoneでSiriに質問したり、ホーム画面で検索後、“Safari”や“Webを検索”をタップするとGoogleの検索結果が表示される。
変更の理由は「検索体験に一貫性を保つため」
OracleとのJavaを巡る裁判からGoogleが年間10億ドルもの大金をAppleに支払ってSafariのデフォルト検索に設定されていることが明らかになった。この支払額は2014年当時のもので現在は年間30億ドル、約3,350億円も支払っているとの見方が強い。
iPhoneの販売台数は2016年に10億台を突破しており、それだけの大金を支払っても価値があるというわけだ。SiriやSpotlightのデフォルト検索に設定される価値はそれほどではないが、決して少なくない訪問者をGoogleが新たに獲得することになる。
iPhoneユーザーにとってもメリットがある。BingのクオリティはGoogleに比べて劣ることが多く、デザインや操作性、機能も大きく異なる、検索結果が概ねGoogleで統一されることでどこからWeb検索にアクセスしても同じクオリティ、操作性、機能が得られることは良いことだ。
なお、Safariと違ってSiriやSpotlightの検索は変更することができない。Bingからより多くのユーザーが利用するGoogleに変更されることは決して悪いことではなく、Googleの検索結果を望んでいた人も多いと思う。
Techcrunchによれば今回の変更について「SiriやSpotlightのデフォルト検索をGoogleに変更したことでSafariの検索結果と一貫性が保てる」とAppleはコメントしているようだ。
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