カギやサイフなどを落とした時に位置情報をGPSや音で知らせてくれるスマートタグ。「Tile」や「MAMORIO」が有名だが、Appleが開発に乗り出しているとの噂が少し前に報じられた。
そして、「WWDC 2019」で先行発表され、すでに開発者向けに提供されているベータ版「iOS 13」内からAppleのスマートタグと見られるコードが含まれていたことがわかった。
紛失を防止するApple製のスマートタグが登場か
ベータ版「iOS 13」からAppleのスマートタグを発見したのはiOSデベロッパーのSteve Moser。Twitterに投稿された画像はXMLファイルをスクショしたもので、“ProductType”のキーに“Tag 1,1”が割り当てられている。
また、iOS 13ではiPhoneを探すアプリと友だちを探すアプリが「探す」アプリに統合されるが、アプリ内から“DEVICE_OR_ITEM_ENTER_MESSAGE”といったワードが発見されたことも明かした。従来のiPhoneを探すアプリでは、アプリ内から電話番号やメッセージを入力して紛失したiPhoneやiPadのロック画面に「XXX-XXXX-XXXXまで連絡してください!お願いします!」といったメッセージを表示することができたが、同氏は「探す」アプリを使って“ITEM”とされるスマートタグが付いたカギを発見できるのではないかと予想している。
What is Tag1,1? Could this be the Tile like device? #WWDC19 /cc @markgurman @stroughtonsmith @_inside pic.twitter.com/Xg6tVMXVZe
— Steve Moser (@SteveMoser) 2019年6月4日
Steve Moserから連絡を受けて事実確認を行った9to5Macは、ベータ版「iOS 13」からテスト用とみられるモックアップ画像(当記事トップの画像)を発見。Appleのスマートタグは、AirPodsのようにiPhoneと近づけるだけで初期設定を完了でき、Tileなど他のスマートタグと同じようにリンクされたデバイスやアイテムとスマートタグの距離が離れた時に通知するような機能が利用できるとしている。
これまでiPhoneの収益を柱にしてきたAppleだが近年は売上高が減少している。新たな収益源を生むために新しいデバイスの開発に注力していてスマートタグもその1つだろう。日本ではまだ浸透していないスマートタグ。AirPodsがそうだったように、Appleのスマートタグが登場すれば一気に知名度が上がり、世の中に浸透する可能性もある。発表は今年秋ごろだろう。
コメントを残す