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DAZNのロケーションによる同時視聴制限に批判殺到。「自宅と出先で同時視聴できない」

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Yusuke Sakakura公開日:2024/02/28 15:30
DAZNのロケーションによる同時視聴制限に批判殺到。「自宅と出先で同時視聴できない」
3行まとめ
  • DAZNの同時視聴制限は、「2同時視聴1ロケーション(IP)」または「2同時視聴2ロケーション(IP)」と案内されている。
  • 制限を回避するためには、月額980円のオプションを追加し1ロケーション追加することで対応可能。
  • DAZNの同時視聴制限は、アカウントを不正に共有する行為を取り締まるために強化された。

DAZNが2024年2月14日のプランおよび価格改定に合わせて発表した新しい同時視聴制限の適用が21日からスタートしました。

同時視聴制限はこれまでも存在していましたが、“1契約2台まで”から“2同時視聴1ロケーション”に強化されたことで、「間違いなく改悪」「年パス契約する時は同時視聴1IPなんて書いてなかった」「家族で使用する場合はどうしたらいいの?」「家族でも自宅と出先での同時視聴ができなくなった」「消費者センターに相談する」といった不満の声が多数、SNSに多数投稿されている状況です。

わかりづらいDAZNの同時視聴制限

3年連続となったことも影響して値上げに関心が集まる一方で、同時視聴制限についてはそれほど認知されていないのか、21日の導入後に初めて知った人も多いようです。

DAZNの同時視聴制限についてはいくつか問題がありますが、わかりにくさもストレスに繋がっているようです。

まず同時視聴制限は「2同時視聴1ロケーション(IP)」または「2同時視聴2ロケーション(IP)」と案内されていますが、これがわかりにくい。

IPアドレスとそのまま書くのを躊躇してこういった表記になったと考えられますが、実際は視聴する場所が1つ=1ロケーションであったとしても、1人がWi-Fi対応のテレビやタブレットで観戦して、もう1人がスマホの回線で観戦すると2同時視聴2ロケーション(IP)扱いになって制限が適用されます。

また、同時視聴制限について案内するヘルプページには、ロケーション(IP)の定義や同時視聴制限にかかる/かからない例を説明する記述も確認できず、ユーザーに寄り添った案内がされているとは思えません。

DAZNのトップページにも「最大5デバイスまで登録可能!2デバイスで同時視聴」と書かれているだけで、ロケーションに関する説明がなく「いつでも、どこでもお好きなデバイスで観戦スタート」と、誤認するような表記まで見られます。

DAZNのトップページには「最大5デバイスまで登録可能!2デバイスで同時視聴」と書かれているだけ

ロケーション追加で同時視聴制限を回避できる

同時視聴制限を回避するために追加でプラン契約する必要はなく、ブラウザからアドオンページにアクセス後、追加機能タブから月額980円のオプションを追加することで1ロケーション追加して制限を回避することもできます(DAZN for docomoやPPVなどは対象外)

ただし、Jリーグ年間パスを契約している場合、ロケーションを追加するためのページが見当たらないと報告されており、DAZNは確認中と回答しています。

アカウント不正共有の取り締まりはNetflixも。DAZNとの違いは?

DAZNが同時視聴制限を強化した理由は、アカウントを友だちや住まいが離れた家族と不正に共有する行為を取り締まるためです。

DAZNは以前からこういった行為を利用規約で禁止しています。

7.1.2 常に、認められたデバイスのみによって、当サービスを閲覧すること。加入者は、加入している有料サブスクリプションにその他の定めがない限り、自己のパスワードを安全に保管し、パスワードその他のアクセスコードを他人と共有してはならず、又は決して他人が入手できる状態にしてはなりません。

サブスクのアカウント不正共有は広く問題となっていて、Netflixでは有料会員2億2000万のうち約半数となる1億ものメンバーが不正にアカウントを共有していることが発覚してアカウント共有の取り締まりを強化しています。なお、日本では注意喚起のみでしたが、年明けから規制がじわじわ拡大しています。

こういったアカウント不正共有の取り締まりを放置すると収益性が悪化し、料金値上げに繋がりかねないため、ほとんどの利用者が取り締まりに納得しているはずです。

しかしながらDAZNがロケーションという広い括りで規制したことによって、場合によっては家族視聴すらも規制対象になってしまえば、不満が増幅するのも無理はありません。

ちなみに、Netflixは世帯括りにしていて、自宅などメインで視聴する場所のネット環境に紐づけられている場合は規制対象になりません。

試しにWi-Fiに接続したデバイスと、モバイルデータ通信に接続したデバイスで同時視聴したところ、DAZNでは視聴を始めてしばらくすると当記事トップのような画面が表示されて視聴が強制中断されましたが、Netflixでは視聴を続けることができました。

DAZNもNetflixのように同一世帯での利用を容認し、もっとわかりやすくユーザーに寄り添った案内ができていれば、今回のように批判が殺到することはなかった気もします。

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