ドコモが5月11日に開催した2016年夏の新サービス・新商品発表会にて、新機種の発表サイクルを1年1回に減らす方針を明らかにしました。
新機種の発表サイクルは半年に1回から1年に1回に
ドコモは2016年夏モデルとしてスマートフォン5機種など計7機種を発表。富士通のフラグシップモデルが登場せず(今後もフラグシップモデルを出さないということではないようです)、サムスンのGalaxy S7シリーズはGalaxy S7 edgeのみが発表されるなど、昨夏の12機種から大幅に減少しています。
発表会の質疑応答にて、新機種のラインナップが減ったことについて聞かれると、「これまでは半年おきに新機種を出してきたが、メーカーと相談してこれからは1年単位で新機種を発表するスタイルに変更する」と今後の方針を発表。商戦期の冬と夏にはメーカーの希望を聞きながら調整するとしました。
新商品のラインナップが他社と似ていることについては、スグ電、おすすめ使い方ヒント、VoLTE HD+、国内最速の下り最大375Mbpsなど、ドコモから発売される端末だけに搭載する新機能・新サービスで差別化を図っているとのこと。
総務省の実質0円販売禁止が発表サイクルの減少に大きな影響を与えていることは間違いなく、今後は新商品が売れなくなっていくのは確実なため、ドコモとしてラインナップを縮小せざるをません。
端末が売れなくなる分は今回発表された新サービスの月額450円で暮らしをサポートする「dリビング」や、ドコモグループが提供する食品サービスなど、スマートライフ領域の拡充で補っていくものと思われます。
なお、auとソフトバンクが2016年夏モデルとして2〜3機種を発表済み。各社の広報に確認したところ、現時点で今季の発表会を開催する予定はないとのこと。各社ともに今後は新商品を減らし、新サービスに注力することになりそうです。