ドコモ、iPhoneを最大2.5万円値上げ。それでもiPhone 17の負担増がわずか220円で済む理由

ドコモがiPhoneの価格改定を発表しました。7月28日から値上げ後の価格で販売されます。
Appleは7月18日、iPhoneをはじめ、iPadやAirPods、Apple Watch、アクセサリなど幅広い製品を値上げしており、各キャリアが販売するiPhoneについても、価格の引き上げが予想されていました。
機種代金は最大25,190円値上げ
ドコモオンラインショップで7月28日以降の機種代金は以下のとおりです。
最も値上げ幅が大きいのは、iPhone 17 Pro Maxの2TBで25,190円です。改定後の価格はなんと425,040円に達します。
しかし、現在のスマホの買い方は返却を前提としたものになっているため、機種代金の値上げがそのまま直撃するわけではありません。
| 機種名 | 容量 | 7月27日まで | 7月28日以降 | 値上げ幅 |
|---|---|---|---|---|
| iPhone 16 | 128GB | 145,706円 | 156,266円 | 10,560円 |
| iPhone 17e | 256GB | 131,219円 | 139,810円 | 8,591円 |
| iPhone 17e | 512GB | 161,920円 | 170,060円 | 8,140円 |
| iPhone 17 | 256GB | 164,197円 | 178,552円 | 14,355円 |
| iPhone 17 | 512GB | 199,870円 | 213,070円 | 13,200円 |
| iPhone Air | 256GB | 193,930円 | 212,300円 | 18,370円 |
| iPhone Air | 512GB | 236,940円 | 255,310円 | 18,370円 |
| iPhone Air | 1TB | 279,950円 | 298,210円 | 18,260円 |
| iPhone 17 Pro | 256GB | 214,940円 | 230,340円 | 15,400円 |
| iPhone 17 Pro | 512GB | 266,970円 | 282,260円 | 15,290円 |
| iPhone 17 Pro | 1TB | 309,980円 | 325,270円 | 15,290円 |
| iPhone 17 Pro Max | 256GB | 240,900円 | 261,250円 | 20,350円 |
| iPhone 17 Pro Max | 512GB | 284,900円 | 304,920円 | 20,020円 |
| iPhone 17 Pro Max | 1TB | 328,900円 | 349,250円 | 20,350円 |
| iPhone 17 Pro Max | 2TB | 399,850円 | 425,040円 | 25,190円 |
一部モデルは残価も引き上げ
ドコモは機種代金の値上げと同時に、23カ月目までに端末を返却すると、24回目に設定された支払額が不要になる「いつでもカエドキプログラム」の残価も変更します。
残価は、iPhone 17やiPhone Airなど一部モデルで引き上げられる一方、Proシリーズや一部の大容量モデルは据え置かれます。また、購入方法によっては残価が引き下げられる機種もあります。
新規契約・のりかえ
| 機種名 | 容量 | 7月27日まで | 7月28日以降 | 変更額 |
|---|---|---|---|---|
| iPhone 16 | 128GB | 112,728円 | 112,233円 | −495円 |
| iPhone 17e | 256GB | 87,384円 | 95,777円 | +8,393円 |
| iPhone 17 | 256GB | 120,384円 | 134,519円 | +14,135円 |
| iPhone Air | 256GB | 120,384円 | 138,600円 | +18,216円 |
| iPhone Air | 512GB | 140,976円 | 159,192円 | +18,216円 |
| iPhone Air | 1TB | 163,416円 | 181,368円 | +17,952円 |
機種変更・契約変更・機種だけ購入
| 機種名 | 容量 | 7月27日まで | 7月28日以降 | 変更額 |
|---|---|---|---|---|
| iPhone 16 | 128GB | 79,200円 | 79,464円 | +264円 |
| iPhone 17e | 256GB | 72,072円 | 60,192円 | −11,880円 |
| iPhone Air | 256GB | 117,480円 | 135,696円 | +18,216円 |
| iPhone Air | 512GB | 140,976円 | 159,192円 | +18,216円 |
| iPhone Air | 1TB | 161,040円 | 179,256円 | +18,216円 |
4年前の値上げと何が変わった?
Appleの値上げを受けてドコモがiPhoneの価格を引き上げるのは、今回が初めてではありません。2022年にも同じように販売価格が改定されています。
ただし、4年前と現在では、端末を返却することで支払いが不要になる「残価」を巡るルールが変わりました。現在は、中古市場の価値とかけ離れた残価を設定しにくくなっています。
そのため今回は、機種代金の値上げが返却した場合の負担額にも大きく反映されると予想していました。ところが、4年前と今回の価格改定を比較すると、予想とは異なる傾向が見えてきました。
iPhoneが高い残価を設定できた理由
2022年の値上げでは、残価の引き上げは機種代金の値上げ幅のおよそ半分にとどまり、返却した場合の負担額も増えていました。
一方、今回は一部の主力モデルで、機種代金の値上げ幅に近い金額まで残価が引き上げられたことで、23カ月目までに返却した場合の負担額はほとんど増えていません。
iPhone 17(256GB) を新規・のりかえで購入した場合
| 7月27日まで | 7月28日以降 | 変更額 | |
|---|---|---|---|
| 機種代金 | 164,197円 | 178,552円 | +14,355円 |
| 残価 | 120,384円 | 134,519円 | +14,135円 |
| 23カ月目までに返却した場合の負担額 | 43,813円 | 44,033円 | +220円 |
4年前よりも残価を巡るルールは厳しくなっていますが、iPhoneは中古市場でも高値が付きやすく、リセールバリューが高い製品です。
ドコモは一部モデルについて、値上げ後も高い中古価値を維持すると判断し、残価を引き上げたのでしょう。
販売サイクルの変更も影響?
残価との関係は明らかではありませんが、AppleはiPhone 18 Proなどの上位モデルを2026年秋に発売する一方、iPhone 17の後継となるiPhone 18は2027年前半に発売すると報じられています。
報道どおりであれば、iPhone 17は通常より長く最新のスタンダードモデルとして販売される一方、iPhone 17 Proは今秋にも後継機へ置き換わります。こうした現行モデルとして販売される期間の違いも、残価を見積もる際の判断材料になった可能性があります。
スマホは返却前提の買い方に
返却した場合の負担額はほぼ変わりませんが、機種代金そのものは値上げされています。
例えば、機種代金が20万円、残価が15万円の端末と、機種代金が10万円、残価が5万円の端末は、返却した場合の負担額はいずれも5万円です。
ただし、返却せずに使い続ける場合、前者は残りの15万円、後者は5万円を支払うことになります。負担額が同じなのは、予定どおり端末を返却した場合に限られます。
今回の値上げは、値上げ分がなくなったのではなく、高い残価として先送りされたと見ることもできます。一定期間利用して返却する場合の負担は抑えられた一方、端末を手元に残すための価格は上昇しています。
残価が高くなるほど、返却せず長く使う場合や、紛失などで返却できなくなった場合の負担も大きくなります。今回の価格改定は、iPhoneを所有するよりも、一定期間使って返却する、という買い方がさらに主流になりつつあることを示しているのかもしれません。






















投稿規約
コメントを投稿する前に、以下をご確認ください。