Samsungが折りたたみスマートフォンGalaxy Z Foldシリーズの最新機種として「Galaxy Z Fold6」を発表しました。
7月31日の発売日に向けて、ドコモオンラインショップとauオンラインショップで7月17日から予約受付が開始されますが、Galaxy Z Fold6の購入を検討していて、前作のGalaxy Z Fold5からどれぐらい進化したのか、何が変わったのか知りたい人も多いはず。
この記事では、Galaxy Z Fold6とGalaxy Z Fold5の違いを比較してまとめています。ぜひ購入の参考にしてください。
目次
Galaxy Z Fold6とGalaxy Z Fold5の違いを比較
Galaxy Z Fold6 | Galaxy Z Fold5 | |
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デザイン | ||
素材 |
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サイズ |
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重さ | 239 g | 253 g |
カバーディスプレイ |
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メインディスプレイ |
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カメラ |
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フロントカメラ |
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写真機能 |
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動画機能 |
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ベンチマーク |
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チップセット | Snapdragon 8 Gen 3 for Galaxy | Snapdragon 8 Gen 2 for Galaxy |
メモリ | 12GB | 12GB |
バッテリー |
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ワイヤレス充電 |
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SIM |
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5G | Sub6・ミリ波 | Sub6・ミリ波 |
Wi-Fi |
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Bluetooth | 5.3 | 5.3 |
FeliCa | ◯ | ◯ |
防水・防じん | IP48 | IPX8 |
USB | Type-C 3.2 | Type-C 3.2 |
セキュリティ |
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センサー |
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アップデート保証 |
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同梱品 |
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デザインを比較
Galaxy Z Fold6のデザインは、Fold5よりも角ばった形状に変化して、スタイリッシュな見た目になりました。
先進的な折りたたみスマートフォンにおいては、丸みのある形状よりも角ばった形状の方が相性が良いと思います。
仕上げも変化しています。
Galaxy Z Fold6は、改良されたアーマーアルミニウムを採用。仕上げがマットに変化したことでサラサラな手触りに。
前作のFold5は光沢のあるフレームを採用していましたが、パキッとした光沢ではなく、少しくすんだ独特な質感な仕上げでした。多くの人は最新のマットフレームを好むと思います。
折りたたみスマホの課題である耐久性も改善されました。
圧力や鋭利なものに対する耐久性の強化やフレームとヒンジの対傷性が10%向上したことでキズが付きにくくなり、防水性能がIPX8からIP48に対応するなど、長期間の使用にも耐えられます。
外部からの衝撃を分散するデュアルレールヒンジも継続採用。
前作で導入されたフレックスヒンジによって、本体をピッタリ閉じれるようになりました。ヒンジの動きはとてもなめらかで、片手でも本体を開けるほど。ヒンジは20万回の折り曲げに耐えられるため、毎日100回折りたたんでも5年以上耐えられます。
日本で販売されるカラーはシルバーシャドウ、ネイビー、クラフテッドブラック、ホワイトの4色。
クラフテッドブラックとホワイトは、Samsungオンラインショップ限定カラーとして発売されます。
事前発表会でシルバーシャドウとネイビーの実機に触れてきましたが、おすすめはネイビーです。
大きさと重さを比較
折りたたみスマートフォンの課題は「重さ」と「厚さ」ですが、Galaxy Z Fold6では両方が大幅に改善されました。
開いた状態の厚さは6.1mmから5.6mmに。閉じた状態の厚さは13.4mmから12.1mmに。実際に触れましたが、かなりスリム。Google Pixel Foldと手にとって比べましたが、かなり差が付いた印象です。
最大の改善は重さです。
Galaxy Z Fold6は、253gから239gまで軽量化されていて、手に取った瞬間に「あ、軽い!」と感じたほど。
Galaxy S24 Ultraが233gなので6gしか変わらない。それは軽いよね。
ついに折りたたみスマホもここまで来たかという感じ。1時間程度しか触ってないので大きなことは言えないものの、折りたたみスマホを買うにあたって重さで断念することはないと思います。
ディスプレイを比較
本体を開かなくても閉じた状態で操作できるカバーディスプレイは、6.2インチから6.3インチに拡大しました。
画面が大きくなったわけではなく、横に広くなったことで、これまでよりも扱いやすくなっています。
また、角ばった形状の本体に加えて、ベゼルの幅が均一化されたことで左右対称になり、見た目も改善されています。
本体を開いてタブレットサイズの画面で読書やゲーム、マルチタスキングが楽しめるメインディスプレイのベゼルも幅が均一化されて美しい見た目に。
また、Protective Layerが導入されたことによって、折り目と衝撃吸収性が向上しています。
事前発表会は折り目が目立ちにくい屋内だったものお、確かに折り目はそれほど気にならなかったです。屋外でどのように感じるのか、どれほど改善されたのかはフルレビューでお伝えしたいと思います。
画面の輝度は1750ニトから2600ニトに向上しました。
これから強い日差しの下でスマホを操作する機会が増えますが、屋外でもくっきり画面を視認できます。
Galaxy AIを比較
フォームファクターと同様に大幅に改善されたのがAI機能です。
Galaxy S24シリーズで初めて導入されたGalaxy AIが折りたたみスマホに統合されています。
“折りたたみAIフォン”ならではのAIとして、カバーディスプレイに翻訳結果を表示することで、異言語間のコミュニケーションがスムーズになる通訳機能や、音声をリアルタイムで文字起こしして翻訳することで、Galaxy Unpackedのような異言語のイベントで便利なリスニングモードが利用できます。
- ノートアシスト
- 会議で取ったメモの内容を翻訳と要約に加え、内容に応じたカバーの作成で瞬時見やすく整理が可能
- 文字起こしアシスト
- 音声データを文字起こし。起こした文字の要約と翻訳も
- ウェブアシスト
- 長文記事の要点を素早くまとめて大幅な時短に
- 進化したノートアシスト
- 手書きメモと同時に録音。音声と手書き部分をリンクさせることで、特定の話題を話しているときにどう言ったメモを取ったのか、逆にメモを取った時にどう言った話題を話していたのかがわかります。
- かこって検索
- どの画面でも丸で調べたいものを囲うだけで検索が可能
- PDFを瞬時に翻訳
- PDFなどの資料を翻訳する場合、コピペや特殊なソフトを使う必要がありますが、Samsung NotesからPDFを開いて翻訳をタップするだけでテキストだけでなく画像も瞬時に翻訳されます
- スマート選択&AIスケッチ
- コーヒカップとスプーンを雑に手書きで書いて、Galaxy AIを選択するだけでAIが本格的な絵を生成します。生成されたAIはテーマを変更して再生成が可能です
- フォトアシスト
- AIを活用して被写体の大きさを変えたり、写真から消すことも可能
- ポートレートスタジオ
- 自撮りなどの写真を選んで、コミック、3Dアニメ、水彩画、スケッチなどのテーマを選択するだけで、自分にそっくりなアバターを作れます。
- 新しいリスニングモード
- 折りたたみを活用した新しい通訳機能。長時間の海外言語の会議をリアルタイムで文字起こし、翻訳も可能です。元々は対面特化の機能でしたが、話し手が一方的に話す時に特化したモードが追加されました
- 会話モード
- 折りたたみを活用した新しい通訳機能。自分が話した言語の翻訳結果を外側のカバーディスプレイに移すことでスマホを机に置きながらハンズフリーでスムーズにコミュニケーションできます
- リアルタイム通訳
- 純正の電話アプリ以外にLINE、インスタ、カカオトーク、Facebookメッセンジャーなどのサードパーティアプリでもリアルタイム通訳が可能です
- チャットアシスト
- 必要な言葉を入力するだけでAIが文章を生成します。例えば「7月10-12日休み」と入力するだけでAIが休みの言い訳を考えてくれます。
性能を比較
チップにはGalaxy S24シリーズと同じ最新のSnapdragon 8 Gen 3 for Galaxyが搭載されています。
前作に比べてNPUは41%、GPUが25%、CPUが14%向上。ゲーミング体験に大きな影響を与えるグラフィック性能を数値化できるベンチマークを3DMark Solar Bayで計測したところ53%も向上したとのこと。
さらに、発生した熱を急速に分散して熱による性能低下を抑えるベイパーチャンバーは1.6倍に大型化されたことで、長時間のゲームプレイや動画撮影も快適です。
電池持ちを比較
バッテリー容量は同じ4,400mAhですが、最新チップによって消費電力や電力効率が改善されたのか、電池持ちが向上しています。
Samsungによると、連続音楽再生は73時間から77時間、連続動画再生は21時間から23時間まで伸びたとのこと。
価格を比較
Galaxy Z Fold6はドコモ、au、Samsungオンラインショップで7月17日から予約受付が開始、7月31日に発売されます。
Samsungオンラインショップの販売価格は256GBが249,800円、512GBが267,800円、1TBが303,800円。キャリア版の価格はまだ発表されていません。
カラーはシルバーシャドウ、ネイビー、クラフテッドブラック、ホワイトの4色。クラフテッドブラックとホワイトはSamsungオンラインショップ限定カラーとなっています。
まとめ:本体の進化とAIの統合でさらに完成度を高めた折りたたみスマホ
折りたたみスマホの先駆者であるSamsung。前モデルのZ Fold5も他社の折りたたみスマホに完成度の高さを見せつけていましたが、今年もボディの完成度を高め、折りたたみボディにGalaxy AIを統合することで、さらに差を広げたように思います。
価格が高額なだけにZ Fold5から買い替える場合は下取りなどを利用し、予算と相談する必要がありますが、Z Fold4からの買い替えや、いま最も完成度の高い折りたたみスマホを選びたいのであれば、Galaxy Z Fold6は選択肢の筆頭候補になります。
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