
昨年夏にプロトタイプが流出して以降、リークが相次いでいた「Google Pixel 9a」。ついに、正式発表直前でレビュー動画が公開されました。
パッケージデザインはPixel 9シリーズと同じで、内容物はSIMピン、USB-Cケーブル、いくつかの書類のみとなっています。
デザインとカメラ
パッケージから取り出されたPixel 9aは、Pixel A-Seriesの初代モデル以来?となる紫の新色「Iris」です。
これまでの噂通り、デザインも大幅に変更されています。
フレームは上位モデルに合わせて完全フラットになり、指紋が目立たないマット仕様のアルミニウムを採用。Google Pixelの象徴だったカメラバーが廃止され、横から見てもカメラの存在がわからないほど、出っ張りのないデザインにアップデートされています。

画面サイズは6.3インチ。Pixel 8aと比べると、ベゼルの幅は4辺が同じ幅に改善されているようですが、Pixel 9と比べるとベゼルは太めです。
カメラは、48メガピクセルの広角カメラと13メガピクセルの超広角カメラの2眼仕様。フロントカメラは13メガピクセルとのこと。
高画素なセンサーを搭載することで、Google Pixelらしいソフトウェア補正による高画質な撮影が期待されます。その一方で、夜間の動画撮影では画質が落ちると指摘されています。

レビュー動画ではスペックも明らかにされています。メモリは8GB、チップセットはGoogle Tensor G4を搭載。
ベンチマークスコアは、AnTuTuで1,049,844点を記録。Geekbench 6では、シングルコアが1,530点、マルチコアは3,344点を記録しています。Tensor G4が記録するスコアは安定せず、動画では1回しか計測されていないのでなんとも言えません。
長時間のグラフィック性能を計測する3D Mark Wild Life Extreme Stress Testは最大スコア2,604点とPixel 9と大きく変わらず。
一方、性能低下の指標である安定性は59.1%で、手元のPixel 9で計測した40%後半から50%前半よりも良い数字を記録しています。なお、ベイパーチャンバーを搭載したPixel 9 Pro / 9 Pro XLは、60%中盤を記録していました。

一瞬だけ映ったベースバンドバージョンから“g5300”の文字が確認できます。これは、Pixel 9aと上位モデルに搭載されるTensor G4は完全に同一ではなく、モデムが異なるとの情報を裏付けるものです。
Tensor G4はモデムとパッケージング技術の変更によって、発熱と電池持ちの両方を解消したとされていますが、ベンチマークスコアを見る限り影響は感じられません。実使用でのレポートを待ちたいところです。
- Pixel 9シリーズ
- モデム:Exynos 5400
- Pixel 9a
- モデム:Exynos 5300
最後にPixel 9aの重さは実測で187gとなっています。これはPixel 8aとほぼ同じ、Pixel 9に比べて11gも軽量です。
それにも関わらずバッテリー容量は400mAhも増量された5,100mAhと噂されており、電池持ちの向上には期待が持てます。
まとめ
今回のレビュー動画によって明らかになったポイントは以下のとおり。Pixel 9aは明日3月19日に発表と噂されています。
- デザイン:Pixel 9シリーズと同じパッケージデザイン、マット仕上げのIrisカラーを確認
- ディスプレイ:6.3インチ、4辺同一幅・太めのベゼル
- カメラ:48MP広角+13MP超広角+13MPセルフィー、夜間動画の画質低下か
- チップセット・メモリ:8GB、Tensor G4搭載
- ベンチマーク:CPUもGPUもパフォーマンスは大きく変わらず。性能低下も大きな違いなし
- 重さ:軽量な187g
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