- 修理モードはクリーンな状態のAndroidが起動し、個人データにはアクセス不可
- データが消える可能性がある修理では、バックアップを推奨
- 修理モード終了はユーザー本人のPIN等で、修理モード中のデータは全消去される
2023年12月の機能追加アップデートFeature Dropで、Pixelスマートフォン向けに「修理モード」が追加されました。
これまでスマートフォンを修理に出す際は、修理業者に個人データを抜かれないように(ダークウェブにも流されないように)、データをバックアップしたあとでデータを初期化する必要があり、修理完了後は長い時間をかけてバックアップしたデータを復元する必要がありましたが、新機能の「修理モード」を利用することでデータを初期化することなく個人データを安全に保護したまま、修理に出すことができます。
修理モードとは?
修理モードをオンにすると、機能が制限された専用のセキュアパーティションにインストールされたクリーンな状態のAndroidが起動します。
これによって修理業者はスマートフォンに保存された個人データにアクセスすることはできず、修理を依頼するユーザーも端末の初期化による個人データの消去、バックアップ、バックアップからの復元といった多くの手間と時間を省略して修理サービスを利用できます。
ただし、ストレージに影響する部品の交換が必要になった場合は、データが消えてしまうことから、Googleは修理モードを使用する場合でも、修理前に必ずデータのバックアップを取ることを推奨しています。
修理モードでは、Google ChromeやGoogleフォト、YouTube、カメラ、Gmail、Googleマップといったごく一部の標準アプリのみが、Googleアカウントからログアウトした状態で起動します。
修理モードがオンの状態で保存された写真や画像、動画などのあらゆるデータ(システムアップデートを除く)は、修理モードがオフになるとすべて消去されます。
なお、ユーザー本人だけが知り得るPINコードやパスワード、パターンといった画面ロックを解除する方法で修理モードをオフにできます。当然ながら画面ロックを解除するために必要なPIN、パスワード、パターンは修理業者も含めて誰とも共有してはいけません。
対応機種は2023年12月以降のバージョンにアップデートできるPixel 5a(5G)以降のモデル。ただし、Pixel Tabletでは修理モードは利用できません。
修理モードの使い方
修理モードをオンにする
以下の手順に従って設定画面から修理モードをオンにしましょう。
修理モードをオフにする
以下の方法で修理モードをオフにできます。