アップルが、iOSアプリの開発者向けに「iOS 8.3」の最初のベータ版をリリースしました。一つ前のバージョンとなる「iOS 8.2」は、ベータ5版まで提供されていますが、まだ一般ユーザー向けには配信されていません。
iOS 8.2のリリース予想日は、Apple Watchの発売間近となる4月上旬
今回、ベータ版のiOS 8.3がリリースされたことによって、アップルは「iOS 8.2」と「iOS 8.3」の2つのベータ版を抱えることになります。
マイナーバージョンとメジャーバージョンが並行するケースは過去にもあった記憶がありますが、メジャーバージョンが並行するケースは記憶にありません。珍しい事象には理由がありそうですが、その理由とは一体何なのでしょうか。
まず、先行提供される「iOS 8.2」は、Apple Watchの各種機能を提供する「Watch Kit」を含んでいることが最大の特徴となります。iOS 8.2は、Apple Watchの発売直前にリリースされるものと予想されていますが、Apple Watchの発売日とされる4月上旬までには、まだ2ヶ月も残されています。
そこに来ての「iOS 8.3」ベータ版のリリースは少し不思議ですが、iOS 8では不具合が立て続けに発生したことから、配信間近のiOSの検証をApple Storeのスタッフに行わせるなど、アップルは品質を確保するために色々な対策を打っています。この2ヶ月という期間は、最終的なテスト段階のためのものなのかもしれません。
Apple Storeのスタッフがテストに参加するという試みは、iOS 8.1.3からスタートしているという噂があり、実際にiOS 8.1.3ではリリース直前のスタッフテストの段階で不具合が見つかったため、リリースが延期されたという情報もあります。
iOS 8.1.3は規模の小さいマイナーアップデートでしたが、「iOS 8.2」はその比ではなく、久しぶりのアップルの新製品となる「Apple Watch」に初めて対応するバージョンということもあって、より長いテスト期間を設けている可能性もあるかと思います。
アップルは、アメリカやイギリスなど複数の地域の直営店スタッフに対して、Apple Watchの販売トレーニングを開始したと、先日報じられました。もしかすると、トレーニングとiOS 8.2のスタッフテストを兼ねて実施しているのでしょうか。
ちなみに、Apple Watchはアメリカやイギリスで4月発売、日本では秋ごろ発売と噂されています。できれば、日本でも春に発売して欲しいところですが、どうなるでしょうか。
コメントを残す