7月13日、兵庫県警サイバー犯罪対策課は電車で正面に座った面識のない女性にわいせつ画像を送信した男性を県迷惑防止条例違反の疑いで逮捕した。
男性が悪用したのはiPhoneなどiOSデバイスで利用できる「AirDrop(エアドロップ)」で、同機能を利用すれば電話番号やメールアドレスを知らない相手にも写真や動画、ウェブページのURLなどを共有することができる。
見知らぬ他人からの写真共有はAirDropの設定変更で防ぐ
兵庫県警サイバー犯罪対策課によると、男性は通勤途中に利用した電車内で正面に座っていたiPhoneを使用する女性に嫌がらせ目的でわいせつ画像を1枚送信した。被害を受けた女性は不審に思い、容疑者の男性を撮影した写真などから犯人が浮上したとのこと。
AirDropは、Wi-FiとBluetoothを使用した共有機能で、半径約9メートルの範囲内にいるiOSユーザーに写真などを送ることができる。同機能には「受信しない」「連絡先のみ」「すべての人」といった3つのオプションが用意されているが、女性は誰とでも共有できる「すべての人」に設定していたようだ。
なお、ファイルが共有されると「辞退」「受け入れる」のボタンが表示される。辞退を選択すればiPhone内にデータが保存されることはないが、共有データが写真や動画の場合はプレビューが表示されてしまう。
AirDropを悪用した嫌がらせに巻き込まれないためには同機能の設定を変更すればいい。コントロールセンターを開いて左上に表示されるエリアを深くプレスしたあと「AirDrop」を押してAirDropを使用しない「受信しない」、または連絡先に登録している相手と共有する「連絡先のみ」を選択すれば完了だ。
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