iPhoneが全キャリアで衛星メッセージに対応!! auは“衛星二刀流”でアプリも利用できる
Yusuke Sakakura
Yusuke Sakakura
ブログメディア「携帯総合研究所」を運営しています。学生時代に開設して今年が16年目。スマートフォンの気になる最新情報をいち早くお届けします。各キャリア・各メーカーの発表会に参加し、取材も行います。SEの経験を活かして料金シミュレーターも開発しています。

日本でも12月9日から、iPhoneで「衛星経由のメッセージ」が利用できるようになりました。
これまでは、電波の届かない場所で緊急事態に遭遇したときに利用する衛星経由の緊急SOSと、友だちや家族に位置情報を共有する衛星経由の探す機能が提供されていましたが、今回の対応によってメッセージの送受信でも衛星が使えるようになります。
これから雪山でスキーやスノーボードを楽しむ人にとっても、圏外でも連絡手段を確保できる安心材料がひとつ増えました。
auはStarlinkとの“衛星二刀流”に
iPhoneやApple Watchが電波のつながらない場所にいることを検知すると、衛星経由のメッセージを利用できることを知らせる通知が表示されます。
表示されるのはiPhoneのロック画面やApple Watchの画面、さらにメッセージアプリを開いたときです。
対応機種はiPhone 14以降またはApple Watch Ultra 3。対応モデルでは、Dynamic Island(ダイナミックアイランド)に衛星通信接続の強さが表示され、強さを改善できる場合は左または右を向くよう案内が出ます。

衛星との接続に成功すると、iMessageとSMSでテキスト、絵文字、Tapbackを送受信できます。衛星通信は帯域が限られるため、写真や動画など容量の大きいデータは送れません。

Appleの衛星接続サービスはGlobalstarとその関連会社が提供しています。一方で、auはStarlinkと提携して「au Starlink Direct」を展開しており、GlobalstarとStarlink の“衛星二刀流”という状態に。
au Starlink Directは、衛星経由でスマートフォンを直接インターネットに接続できるため、メッセージの送受信にとどまらず、圏外でもさまざまなアプリをそのまま利用できます。
対応するアプリは、メッセージ、マップ、天気といった圏外エリアで役立つAppleのアプリに加えて、Xや防災情報を確認できる特務機関NERV防災、登山情報を確認できるYAMAPやヤマレコなど。スキー場や山間部、災害時など電波が届きにくい環境でも、対応アプリを通じて情報を収集することができます。
なお、Appleが提供する衛星経由のメッセージの利用料金は2年間無料。その後の価格については、現時点で案内されていません。



















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