Netflixは有料会員が20万人減少したことを明かすと同時に、1〜2年後に広告付き低価格プランの導入を検討していると発表していましたが、想定よりも早く登場するかもしれません。
また、会員数が伸びない原因の1つであるパスワード共有の取り締まり強化にも同時期に乗り出すようです。
2022年10月〜12月に提供開始か
The New York Timesによると、当初の計画よりも早い年内にも広告付き低価格プランを導入する可能性があることをNetflixが社員に伝えたとのこと。
広告付き低価格プランの詳細な導入時期は10月〜12月で、同時期にはパスワード共有の取り締まりを開始する予定であることも伝えられたそうです。
Netflixは2022年第1四半期(1月〜3月)の決算発表にて、有料会員が20万人減少したことを明かしました。ウクライナ侵攻をきっかけにロシアから撤退したことで70万人のユーザーが減少したことが主な要因ですが、Netflixは競争の激化とパスワード共有の存在も減少理由としてあげており、今年4月〜6月には200万人のユーザーが減少すると予想しています。
広告付きの低価格プランの導入とパスワード共有の取り締まりはユーザー減少を抑えるための重要な施策です。
料金など具体的な内容については明かされていませんが、競合サービスのHBO Maxでは、通常プランが月額15ドル、広告付きプランが10ドルで提供されています。Netflixでも同様に数ドル安いプランになることが予想されます。
パスワード共有については存在を知らない人も多いかもしれません。
Netflixによれば、料金を支払う約2億2000万契約以外に、パスワード共有によって“ただ乗り”しているユーザーが1億世帯以上存在しているそうです。Netflixは一緒に住む家族間でのアカウント共有は認めているものの、友達や一緒に住んでいない家族(実家など)とのパスワード共有は認めていません。
不正なアカウント共有を防ぐために、「このアカウントのオーナーと同居していない場合、動画の視聴を続けるために自分のアカウントが必要」といった警告画面を表示する機能を導入していますが、今のところ大きな効果はないようです。
Netflixは南米の3カ国にて、世帯外とアカウントを共有するための追加オプションを日本円で300円前後で提供しています。同じようなオプションを提供するのか、警告画面を表示する制限を強化するのかは明らかになっていませんが、近いうちにただ乗りが規制されることは間違いないようです。
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