Pixel 9 / 9 ProはQi2で充電可能、でもマグネット使えない。ただマグネットケースは販売している
今週発売のGoogle Pixel 9シリーズが、最新のワイヤレス充電規格Qi2に対応していないと報じられました。
Qi2対応のAndroidスマートフォンはほぼ存在しないので、Qi2に対応しないからと言ってPixelが他のスマートフォンに大きく劣るわけではありません。筆者も含めて期待していた人が残念がっているだけです。
期待していたようなマグネットが使えるQi2対応の可能性はほぼありませんが、マグネットが使えないQi2に対応している可能性はわずかながら残されているかもしれません。
後日対応の可能性は?
というのもGoogleの担当者がAndroid Authorityに対して、Pixel 9はQi2との互換性があり、Qi2とQi1の両方の充電器で動作すると答えたとのこと。
ここから考えられることは2つです。
1つはマグネットが使えないQi2に対応している可能性です。
Qi2には、2つのプロトコルがあり、1つがMagSafeのようにマグネットを備えた「MPP」と、マグネットがないもののQi2に準拠する「EPP」です。
どちらもQi2なので当然互換性があり、マグネットが使えない「EPP」でもQi2対応と名乗ることができます。
なお、購入するワイヤレス充電器などのアクセサリが、MPPに対応しているのか、それともEPPに対応しているのか見分けできないと困るわけですが、MPP対応製品や充電パッドにQi2のロゴが付与されるのに対して、強化されたEPP対応製品や充電パッドには従来と同じQiのロゴが付与されます。
もう1つはQi2のMPPにも、Qi2の強化されたEPPにも対応していない可能性です。おそらくこっちです。
というのもGoogleのハードウェア部門を主導するGoogleのリック・オスタローはPixel 9発表後に公開されたインタビューで、AndroidではHMD Skylineしか対応していないQi2について聞かれると、Googleが反対しているとかそういうことではなく、ただ時間がかかるだけだと思うと回答しています。
Pixel 9シリーズがQi2に対応しているならこういう回答になるでしょうか。
さらに、Pixel 9 / 9 Pro / 9 Pro XLの3機種はQi規格の充電器(Pixel Stand 2を除く)で最大12W出力しかサポートしていません。
Qi2もQi1も最大15Wで充電できますが、Qi2に対応しながら出力を12Wに維持するとは考えにくく、前モデルから何も変わっていない可能性の方が高いと言えます。
もう1つ混乱する情報があります。
Googleストアでは、Pixel 9 / 9 Pro / 9 Pro XL向けにMPP対応のシグネチャークリアケースが販売されていて、商品説明には「MPPに対応し、ワイヤレス充電が可能」と書かれています。
ここでのMPP対応はあくまでもケースのこと。それでもマグネットを活用したスタンド式の充電器やスマホリングなどのアクセサリを活用するためのケースとしては便利そう。
なんだか後日、Qi2/MPPに対応する可能性もあるような…そうでなければ、Qi2/MPP対応をなんらかの理由で発売前に白紙に戻したような…このケースは対応フラグまたは白紙の残骸のような気もします。
本体からMPPのマグネットが出てくるようであれば、iPhoneのように後日対応の可能性が高まります。発売以降に出てくる分解動画に期待しましょう。
ちなみに、カラフルな純正ケースはPixel 9 / 9 Proに互換性がありますが、MPP対応のクリアケースはマグネットの配置パターンが異なるため、互換性がないので注意が必要です。
また、Android AuthorityはGoogleとのやり取りをまだ続けているようで情報が今後変わる場合もあります。
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