Android 15・Google Pixelに新機能追加アプデ。初心者やシニアに優しい日本発の「シンプル設計」など
日本時間12月6日、Googleが2024年12月の月例アップデートを公開しました。
今回のアップデートには、定期的な機能追加アップデートの「Pixel Drop」も含まれていて、シニアにも優しいホーム画面の「シンプル設計」などの新機能が追加され、レコーダーアプリでは、雑音を消して音声をクリアにする改善も実施されます。
Pixelスマートフォン・Pixel Tablet
らくらくホンモード?「シンプル設定」
小さい文字が見づらいシニアやスマホ初心者などを含むすべての人が、Google Pixelを使えるように「シンプル設計」が追加されました。この機能は日本ユーザーから着想を得て開発されたとのこと。
見やすく、使いやすく、より快適に利用できるように、大きなアイコンと文字サイズ、スムーズなタッチ感度、シンプルな操作性が特徴。ホーム画面から時計や天気予報などのよく扱うアプリにアクセスできます。
また、家族や友達のウィジェットを配置することでホーム画面からすぐに連絡することもできます。
レコーダーアプリでクリアな録音
リアルタイムで文字起こしができる録音アプリ「レコーダー」では、ノイズや雑音が自動的に低減されるようになります。
録音した音声が雑音によって音声が聞き取りにくくなることがありますが、新機能のクリア音声通話機能をオンにすると、ノイズや雑音が低減されて話し手の声をクリアに聞き取れるようになります。
Instagramから直接、ウルトラHDRの写真撮影・投稿可能に
InstagramでウルトラHDRの写真を撮影して、そのままフィードで共有できるようになりました。
ウルトラHDRは、ハイライトをより明るく、シャドウをより暗く、鮮やかな色で写真を撮影/表示できる機能。カメラの対応だけでは不十分で、HDR対応のディスプレイ、OS(Android 14は対応済み)、アプリやブラウザのサポートが必要です。
2024年3月のアップデートでPixel 7 / 8シリーズがすでに対応していますが、今回のアップデートで新たにPixel 9シリーズも対応します。
Snapchatがフォトピッカーに対応
Snapchatがフォトピッカーに対応しました。
プライバシーが強化されたAndroid標準のフォトピッカーでは、アプリで共有したい写真や動画のみを対象にアクセスを許可することができます。許可されていない写真や動画にアプリがアクセスすることはできません。
デュアルスクリーンのポートレート撮影
折りたたみスマホのPixel FoldとPixel 9 Pro Foldのカメラが、デュアルスクリーンのポートレート撮影に対応しました。
デュアルスクリーンによって本体外側の画面で写る側、本体内側の画面で撮る側が画角や写りを確認しながら撮影できます。
Pixel Foldが子どもの目線を集めて写真が撮れる「こっちを見て」に対応
本体外側の画面にアニメを表示して子どもの注意を引きながら写真を撮影できる「こっちを見て」がPixel Foldでも利用できるようになりました。
また、Pixel 9 Pro Foldでは、ディズニー&ピクサーのインサイド・ヘッドのヨロコビがこっちを見てに新たに対応。期間限定で利用できます。
絵文字合成
Google Pixel標準の文字入力アプリ「Gboard」の絵文字ミックスのUIがアップデートされました。新しい組み合わせに対応するほか、プレビュー画面が大きくなっています。
興味や好みを記憶するGemini(日本非対応)
Gemini Advancedの新機能によって、興味や好みをGeminiに記憶させて、より役立つ関連性の高い回答を得ることができます。
例えば、ベジタリアンであることをGeminiに伝えると、それ以降は何も言わなくてもベジタリアン向けのレシピを提案するようになります。
興味や好みなどの情報は削除や編集、さらにいつ使用されたのかを確認することもできます。
なお、Gemini Advancedを利用するには、Google One AIプレミアムプランへの加入が必要。残念ながら英語のみで提供されています。
Geminiとアプリの連携
Geminiがより多くのアプリやサービスと連携するようになります。
デフォルトの電話アプリやメッセージアプリで、文章の作成や送信、電話をかけることも可能に。また、アラームの設定やデバイス設定の管理、カメラを開いてすぐに自撮りすることもできます。
対応アプリは今後数週間のうちに拡大する予定で、Spotifyの新しい拡張機能を利用すると、お気に入りの曲の再生や、気分に合わせたプレイリストも見つけることができます。
また、Geminiに照明やエアコン、テレビなどの操作を依頼したり、Googleマップのレビュー読み上げやWebサイトのスキャンを依頼して質問に答えることも可能になりました。
通話スクリーニングがより便利に(日本非対応)
Google Pixelでは、知らない相手から電話がかかってきたときや電話に出られないときに、自分が電話に出ずにGoogleアシスタントに応答を任せられる「コールスクリーニング」が利用できます。
誰が何の目的で電話をかけてきたのかを代わりに聞いて、回答内容をリアルタイムで画面に表示するため、迷惑電話であれば自分が出ることなく通話を終了できます。
これまでも急ぎの要件か確認したり、かけ直すことを伝えたり、聞き取れないことを伝えることができましたが、今回のアップデートによって、Gemini Nanoと連携して、より文脈に沿った回答が提案されるようになります。
例えば、荷物の配達員が「荷物は外に出しておくべきでしょうか、それともロビーに置くべきでしょうか?」と聞いてきたら、Gemini Nanoは、ロビーや屋内などの回答を提案します。
コールスクリーニングには、手動と自動の2種類があります。
日本で利用できない自動コールスクリーニングがアップデートされ、利用中に相手とAIの会話を確認できるようになります。
Pixel Screenshot(日本非対応)
スクショの内容をAIが自動解析して専用アプリから検索できる「Pixel Screenshot」では、スクショしたチケットやクレジットカードをGoogleウォレットに追加することが可能になります。
例えば、スクショした搭乗券などをPixel Screenshotで検索してGoogleウォレットに登録することが可能になります。
他のアプリとの連係機能も追加されます。
Gboardとの連係機能では、対応アプリで検索ワードを入力する際、スクショから映画、音楽、製品など、その他テキストが検索候補として表示されるようになります。
これにより、気になってスクショでメモした映画や音楽、製品の情報を忘れずに検索できます。
さらに、かこって検索との連係機能では、スクショをPixel Screenshotに保存する連係機能にも対応します。
Pixel Studio(日本非対応)
テキストから画像をAI生成できるアプリ「Pixel Studio」で生成したステッカーをGboardから直接利用できるようになりました。
メッセージアプリやSNSでやり取りしてるときでもスムーズにPixel Studioで生成したステッカーを貼り付けできます。
字幕でも声の興奮を伝える(日本語非対応)
AIを活用した字幕機能「Expressive Captions」によって、話し手の感情や強弱を字幕で表示するようになります。
特にスポーツや格闘技などのライブストリーミングなどで役立つ機能だと思います。
音声通話やNetflixには対応していません。
ロック画面ウィジェット
Pixel Tabletで、ロック画面を右にスワイプすると、スマートホームデバイス、タイマー、音楽などを素早くコントロールできるウィジェットにアクセスできます。
その他
- Quick ShareがQRコードに対応。写真やリンクなど素早く共有可能に
- 「この曲なに?」で、さらに多くの楽曲とアーティストを見つけることが可能に。履歴でアルバムアートの表示に対応
- ベータ版のIDチェック機能。旅行などで普段いない場所にいるときに、盗難被害抑止のため、機密性の高い設定変更を行う場合は生体認証が必要に
- Pixel TabletでもGoogle VPNを無料で利用可能に
Pixel Watch
Pixel Watch 2で、Google Nest カメラやGoogle Nest Doorbellから通知を受信すると、スマートウォッチで映像を確認して対応できます。
Pixel Watch 3で追加された脈拍の異常を検出して、通知に応答がない場合は自動的に通報する脈拍損失検出機能がドイツとポルトガルでも利用可能になりました。日本では非対応です。
最後にPixel Watch 3で初めて導入された「今日のエナジー」のアルゴリズムが強化され、有酸素運動負荷と目標負荷が追加されました。最適なトレーニングの負荷と休息を確保することでオーバーワークを防ぐことができる機能がすべてのPixel Watchで利用できます。
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