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Google翻訳がGeminiで進化。翻訳精度が向上し、全イヤホン対応のリアルタイム翻訳も

Yusuke Sakakura

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2025/12/13 5:45
Google翻訳がGeminiで進化。翻訳精度が向上し、全イヤホン対応のリアルタイム翻訳も

2006年に登場したGoogle翻訳は、ウェブ翻訳の先駆け的な存在として広く利用されてきました。

一方で、翻訳精度について指摘されることもあり、より高精度なAI翻訳として登場した「DeepL」などの影響で、次第に利用から離れていった人もいるかもしれません。

そうした状況を受けて、Googleは翻訳品質の大幅な向上を目的に、Geminiの活用を本格的に開始します。あわせて、ヘッドホンを使った音声から音声へのリアルタイム翻訳をベータ版として提供することも発表しました。

直訳できない言葉も正確に翻訳

Googleは、Geminiを活用することで、直訳では伝わらない表現や地域特有の言い回し、スラングといったニュアンスを含むフレーズの翻訳精度が向上すると説明します。

例えば、英語のイディオム「stealing my thunder」は、直訳しても意味不明ですが、Geminiが文脈を解析・理解することで、「手柄を横取りする」といった、本来の意味を反映した自然な翻訳を提示できるようになるとしています。

このアップデートは今日から米国とインドで順次展開され、英語・スペイン語・ヒンディー語・中国語・ドイツ語、そして日本語を含む約20言語間の翻訳に対応します。Google翻訳アプリとウェブ検索の両方で利用可能です。

より賢く、より自然な翻訳に
より賢く、より自然な翻訳に

なお、記事執筆時点で試したところ、stealing my thunderは「私の雷を盗む」といった直訳が表示されました。今後アップデートが反映されれば、文脈に応じて「手柄を横取りする」といった意味を踏まえた翻訳が表示されるようになります。

すべてのイヤホンで使えるリアルタイムなライブ翻訳が登場

Googleが2017年に発売した、Google Pixel Budsは、いち早くライブ翻訳に対応したワイヤレスイヤホンでした。

「OK Google、英語での会話を手伝って」と話しかけると、Google翻訳アプリが起動。

イヤホンを長押ししながら話し、手を離すと、スマホが翻訳結果を音声で読み上げます。相手が話すときは、Google翻訳アプリのマイクアイコンをタップして話してもらうことで、Pixel Budsから翻訳された音声が流れる仕組みです。

当時は先進的な体験でしたが、その後大きく進化することはなく、今年はAppleに追いつかれ、そして追い抜かれた印象です。

Google Pixel Buds 2a
Google Pixel Buds 2a

AirPodsのライブ翻訳は、Pixel Budsのような翻訳機能に加えて、双方がAirPodsを着用していれば、自分が話した内容は翻訳されて相手の耳元へ、相手が話した内容は翻訳されて自分の耳元へと、自然にやり取りできます。

正式提供前にApple Japanの本社でライブ翻訳を体験する機会がありましたが、屋内の静かなオフィスという好条件ではあったものの、遅延はほとんど感じられず、感動するレベルでした。イヤホンを使ったライブ翻訳のイメージはAirPodsに移った感があります。

とはいえ、ユーザー数が限られるPixel Buds同士の専用機能を追加しても、多くの人が喜ぶものにはならなかったはず。

そこで、Googleが打ち出したのが、「どのイヤホンでも使える」ライブ翻訳です。

イヤホンを装着してGoogle翻訳アプリを起動し、「ライブ翻訳」をタップすると、好みの言語に翻訳された音声を聞きながら会話やコンテンツを楽しめます。

使えるシーンとして、異なる言語での会話や海外で講演や授業を聞くとき、別の言語のテレビ番組や映画を楽しみたいときが紹介されています。

ただテレビ番組や映画については、すでに音声翻訳や字幕が用意されているケースも多く、個人的にはNBAなどスポーツ中継の実況や解説をリアルタイムで翻訳できるかどうかに注目しています。さすがに難易度は高そうですが、どこまで実用的な結果になるのか期待したいところです。

このリアルタイム翻訳は、Geminiを活用した音声から音声へのライブ翻訳機能がベースとなっています。単に言葉を置き換えるのではなく、話者のトーンや強調、話すリズムを保ちながら翻訳するのが特徴です。

今日から米国・メキシコ・インドにて、Android版のGoogle翻訳アプリで提供が開始。対応言語は70以上と案内されています。iOS版への対応や、他の国・地域への展開は2026年を予定しています。

語学学習機能も強化。実践的な練習が可能に

Google翻訳の学習機能も強化

翻訳機能だけでなく語学学習向けの機能も強化されます。

発話練習にもとづいたフィードバックが改善され、話し方や表現について、より具体的なアドバイスを受け取れるようになるとのことです。

また、学習のモチベーションを維持するために、連続学習日数を記録する機能も追加されます。どれだけ継続して学習できているかが可視化され、日々の積み重ねを実感しやすくなります。

なお、現時点では日本語には対応していません。

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