楽天モバイルが2022年度 第2四半期決算発表・決算説明会を開催し、新料金プラン「Rakuten UN-LIMIT VII」の発表以降、楽天モバイルの契約数が20万の減少を記録したことを明らかにしました。
旧料金プランは1GBまで0円だったのに対し、7月に提供を開始した新料金プランは3GBまで1,078円に変更。旧料金プランの契約を維持できず、新料金プランに自動移行する仕組みであったことから「0円廃止」となり、発表直後に多くのユーザーが解約の意向を示していました。
解約数は減少傾向も第2波、第3波の予感も
楽天モバイルによると、2022年第2四半期時点の契約数は546万件とのこと。2022年第1四半期の568万件から22万件の減少となりました。
なお、キャリア事業は491万件から477万件の減少、新規受付を停止しているMVNOは77万件から69万件の減少のため、0円プラン廃止による解約数は最大14万件と言えそうです。
楽天は解約数が減少傾向と説明しますが、現在はキャッシュバックキャンペーンによって、1GB未満でも実質0円で利用できます。キャッシュバックキャンペーンは8月で終了、9月からは楽天ポイントによる全額還元にスイッチし、10月で完全終了となることから、第2波、第3波といった高い解約数の波も予想されます。
解約数が増加する一方で、収益性については改善が見込めます。
主な改善要因は、0円廃止によるARPUの上昇とパートナー回線エリアの縮小によるローミング費用の減少です。
楽天によれば、解約数のうち8割は月間データ使用量が1GB未満の0円ユーザーで、逆に還元キャンペーン終了後、980円以上の売り上げがある1GB以上を利用するユーザー数は増加しているとのこと。
高い収益性が見込める楽天モバイルをメイン回線として利用するユーザーの比率も8.3ポイント増加し、月間データ使用量が20GB以上のユーザー比率も5.7ポイント増加しています。
また、当初78%を占めていたパートナー回線エリアのローミングは、楽天回線エリアの拡大によって6-7%まで縮小。9月には軌道衛星を使って宇宙から電波を届けるスペースモバイルプロジェクトのロケットを打ち上げるなど、高額なローミング費用の縮小が見込まれます。
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