6月27日、楽天モバイルが試験発射していた700MHz帯、いわゆるプラチナバンドの商用提供を開始しました。
プラチナバンドは、これまで楽天モバイルが運用してきた既存の周波数帯（1.7GHz帯）に比べて、ビル等の障害物があっても電波が回り込みやすく、屋内や地下にも電波が届きやすいことからサービス開始時から課題となっていた繋がりやすさの改善が期待されます。
プラチナバンドに合わせたキャンペーンも開始
楽天モバイルはプラチナバンドの本格開始に合わせてプレスカンファレンスを実施。登壇した三木谷会長はプラチナバンドの提供によって「電波が強くなる。特に人口や建物が密集しているところ、地下など隅の隅まで電波が届く」と説明。
プラチナバンドの提供が始まったとは言え、生活圏内まで電波が届かないと恩恵を受けることは難しいですが、楽天モバイルは1つのアンテナに1.7GHz帯と700MHz帯の無線機を搭載することで、新たにアンテナを立てることなく展開できるほか、仮想化とO-RAN（アンテナや無線機をソフトウェアで制御。他社は専用機で展開）によって整備時間とコストを抑えつつ基地局を展開できるとします。
それでも27日の開始時点では東京都内で1局のみとなっており、プラチナバンドの恩恵を受けられるまでにはまだ時間がかかりそう。プラチナバンドの開始は予定よりも前倒しでスタートしており、プラチナバンドの期待が高いことから利用者の要望を見ながら早めに拡大したいと話します。エリア拡大は主要都市部から順次実施されます。
なお、楽天モバイルのプラチナバンドの帯域幅は3MHzとかなり狭いことから、利用者が増えるとパケ詰まりやパケ止まりが起きる可能性がありますが、帯域幅の広い1.7GHz帯に優先して繋がるような形で提供することで対策。
トラフィックが集中しないようにするチューニングについては楽天モバイルが再三アピールするO-RANが1番力を発揮できると説明します。
プラチナバンドの提供開始に合わせてキャンペーンも実施されます。
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