楽天がスーパーポイントアッププログラム、いわゆるSPUの改訂を発表しました。
ポイントの還元率+1倍の最大16.5倍にアップした一方で、獲得上限が大幅に引き下げられたことで「史上最大の改悪」との声も聞かれるなか、9日に開催された決算説明会にて三木谷氏は「多くの方はアップグレード」と説明しています。
「ネガティブな声は1週間ぐらいでほぼなくなった」
楽天によると改悪などネガティブな声は発表直後はあったものの、1週間ぐらいでほぼなくなったとのこと。ポイント改定の煽りを受ける販売側に対する事前説明でもネガティブな声はほとんどなかったしています。
三木谷氏は「何事も変えた時は多少のプラスマイナスが出てくる」とし、今後はネガティブな声もしっかり拾いながらサービス向上で満足してもらえるようにしたいと説明しています。
ポイントの獲得上限が大幅に引き下げられた一方で、楽天モバイルユーザーが優遇される内容になっています。
以下のとおり楽天モバイル/Rakuten最強プランユーザーのポイント倍率は3倍または4倍から5倍に引き上げられ、キャリア決済も0.5倍から2倍に引き上げられます。
変更前 | 変更後 | |
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楽天会員 |
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楽天モバイル(MNO) |
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楽天モバイル キャリア決済 |
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楽天の狙いは楽天モバイルの加入者獲得にあります。
契約者数増加によるモバイル事業の赤字解消はもちろん、楽天モバイルユーザーは楽天市場での年間流通総額が60%も高く、楽天トラベルはほぼ倍増、楽天グループサービスの年間平均利用増加数は+2.57、月間ARPUは721円も高いなど相乗効果を生む“太客”であることが優遇の理由と考えられます。
一方で還元率(+2倍→なし)も、獲得上限ポイント(15,000ポイント→5,000ポイント)も大幅に減らされる楽天プレミアムカード会員からは「自分らが太客だったんじゃないの?」という声も聞こえてきそうです。
楽天モバイルユーザーは最低でも年間12,936円を支払うのに対して、楽天プレミアムカードの年会費は11,000円。楽天モバイルユーザーほどの相乗効果を生んでいないこともあって太客の調整が行われたということではないでしょうか。
三木谷氏は楽天モバイルを優遇するSPUの改訂による新規獲得効果について「やってみなければわからない」とした上で「Rakuten最強プランは正直言って安い。他社の使い放題プランだと7000円、8000円払っている人が楽天モバイルに乗り換えると、最大で4000円程度安くなり、なおかつポイントもたくさんもらえて2倍美味しい」と説明しています。
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