MMD研究所が今年4月にキャリア事業に本格参入した楽天モバイルが提供するデータ使い放題プラン「Rakuten UN-LIMIT」サービス開始後の利用者実態調査を実施し、調査結果を発表した。
調査の結果、料金プランのわかりやすさやコストパフォーマンスを理由に8割のユーザーが満足していると答えたことがわかった。
「通信会社としての信頼性がない」との声も
調査は2020年6月26日〜29日の期間中にスマートフォンを所有する18歳から69歳の男女26,624人を対象に行われている。
現在利用しているモバイル端末(スマートフォン、タブレット、モバイルルーターなど)を契約している通信会社では、36.3%でドコモがトップ。auが23.1%、ソフトバンクが15.8%となった。楽天モバイルはワイモバイルに次ぐ7.1%で5位となった。
楽天モバイルにはデータ使い放題の「Rakuten UN-LIMIT」と従来のMVNOサービスを契約している人がいるが、6割以上が従来の格安スマホ/SIMサービス(MVNO)を利用していると答え、「Rakuten UN-LIMIT」の利用は29.1%になった。まだまだMVNOサービスからの移行が進んでいないようだ。
なお、「Rakuten UN-LIMIT」利用者の内訳は14.4%が「新規契約/他社か乗り換えた」、12.2%がMVNOからRakuten UN-LIMITに移行した、2.4%が無料サポータープログラムに参加して移行したと答えている。
「Rakuten UN-LIMIT」の魅力的と感じる点は「月々2980円」が50.3%でトップ。ほかにも「料金プランが1つだけでわかりやすい」「最低利用期間や契約解除料がない」「楽天モバイルの自社回線エリアではデータ通信が無制限」が上位になった。
「Rakuten UN-LIMIT」を利用している端末では、トップが27.5%のAQUOSシリーズ、17.8%のOPPO、15.7%のGalaxyシリーズ、オリジナル端末の「Rakuten Mini」は15.5%となった。動作保証対象外と案内されているiPhoneシリーズは7.5%となっている。
満足度調査では「料金プランのわかりやすさ」「コストパフォーマンス」「データ定額」について、いずれも8割以上が満足しているまたはやや満足していると答えた。
一方で「Rakuten UN-LIMIT」を家族や友だちにオススメする可能性について0〜10点で評価したところ、推奨者に該当する9点以上を付けたのは13%に留まっている。点数をつけた理由は以下のとおり。
- 推奨者
- 「自分の活動範囲内では楽天の圏内で電波が使い放題だから(40代・男性)」
- 「楽天ポイントがたまりやすい。利用料金が安い(30代・男性)」
- 「楽天回線が使えるところでは使い放題だから(30代・女性)」
- 「楽天エリアで使っている限りは通信制限もかからず、データ使い放題で速度も速く、しかも1年間無料でいつでも違約金なしで解約できて言うことなし。 (50代・女性)」
- 中立者
- 「サービス自体にはいまのところ満足しているが、キャンペーンが分かりにくく楽天miniをお得に入手し損ねたり、サービスデスクにチャットも電話も全く繋がらないので聞きたい事が聞けないのは困る。(40代・男性)」
- 「自社回線のエリアがまだ狭く、自宅がエリア外だから。エリア内になったら10点です。(60代・男性)」
- 「実質ほぼデータ使い放題なのに2980円と安い。しかし、楽天回線を利用できる機種は少ない(20代・女性)」
- 「速度が思ったほど早くない(50代・女性)」
- 批判者
- 「価格が安くて、定額なのがいいけど、通信会社としての信頼性がないため(10代・男性)」
- 「キャッシュバックは魅力的だが、通話しないので月額が高く感じる(30代・男性)」
- 「契約の事務手続きがなかなか進まなかったこととエリアの狭さをまだまだ感じるので(40代・女性)」
- 「すべてコミコミの値段でわかりやすいが、データ使い放題の場所は限られているので、データをたくさん使う人には向いていないと思う(60代・女性)」
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