- Xperia 1 VIは国内キャリアで6月上旬以降に発売され、SIMフリー版は6月21日以降です。
- デザインはフラットでスタイリッシュであり、防水・防じん対応です。
- 望遠レンズのカバー範囲を拡大し、カメラ性能が大幅に向上しました。
ソニーが最新のAndroidスマートフォン「Xperia 1 VI」(エクスペリアワンマークシックス) を正式発表しました。
すでにドコモオンラインショップやauオンラインショップで予約受付がスタートしています。
Xperia 1シリーズは同社のフラグシップモデルで、4Kディスプレイと21:9シネマワイドディスプレイが大きな特徴でしたが、最新作のXperia 1 VIでは廃止になりました。
この記事では、Xperia 1 VIの発売日や価格などをまとめています。
発売日と価格
Xperia 1 VIの発売日は国内のキャリアで6月上旬以降。SIMフリーモデルも6月21日以降にソニーのインターネット直販サイトで販売されると案内されています。
キャリア版は12GB・256GBのみ。SIMフリーモデルは12GB/256GB、12GB/512GB、16GB/512GBが用意されます。
SIMフリーモデルの市場推定価格は12GB・256GBが190,000円前後、12GB・512GBが205,000円前後、16GB・512GBが219,000円前後です。
キャリア版の価格は正式発表され次第、追記します。
ちなみに、前作のXperia 1 Vは機種代金が19万円から22万円、負担金は12万円から13万円。SIMフリーモデルは18万円程度に設定されていました。
デザイン
Xperia 1 VIは、これまでのXperia 1シリーズのボックス型デザインを引き継いでいます。前面、側面、背面がすべてフラットでスタイリッシュな見た目です。
最大の変化はサイズです。
大きさは162x72x8.2mmで、縦長幅狭のデザインを廃止。片手操作がしにくく、筆者のような左手持ちの場合は、右側面にある指紋認証センサーに指が届きにくくなることが予想されます。
重さは192gです。
背面のガラスには粒々形状のテクスチャー、側面には細かなスリットを施すことで手から滑り落ちる心配を気にせず、操作やカメラ撮影に集中できます。
カラーはブラック、プラチナシルバー、カーキグリーン、そして新色スカーレットの4色ですが、キャリア版はブラック、プラチナシルバーのみ購入できます。IPX5/IPX8の防水とIP6Xの防じんに対応しています。
ディスプレイ
ディスプレイは最も大きな変更の1つです。
6.5インチの画面サイズと、なめらか表示を実現する120Hzのリフレッシュレートは前作と同じですが、縦横比は21:9から19.5:9に、解像度は4KからフルHD+に変更されました。
かつてソニーは21:9の超縦長ディスプレイを採用した理由について、スマホでの映画視聴が増えていたこと、画面分割をオンにして画面上部に16:9の動画を再生すると、画面下部が一般的なスマホと同じ縦横比の9:16になることから2画面同時表示との相性が良いこと、Xperiaと認識されやすい形状といった理由を挙げていました。
しかし、他のスマホには見られない縦横比と解像度の特注品とみられ、コストを抑えるために廃止になったと考えられます。
超縦長と4Kを失う代わりに追加されるのが「ブラビアチューニング」で、ソニーのテレビブランドBRAVIAと映りが同じになるよう調整されています。
画面輝度は前作比で1.5倍に。Xperia史上最高の明るさで、これから強くなる夏の日差しの下でも画面をくっきり視認できます。
カメラ
カメラは広角、超広角、望遠で構成されるトリプルカメラを搭載しています。
広角カメラには引き続き48MPのExmor T for mobileセンサーを搭載。高画素センサーを活用したピクセルビニングによって、暗所でも明るくザラつき(ノイズ)の少ない撮影が可能。また、高画素センサーの中心部分を切り出すことで画像を引き伸ばすことなく高画質なズーム撮影を実現するクロップズームにも対応します。
大きく進化したのはズーム撮影に特化した可変式望遠レンズです。
スマホにおける一般的な望遠レンズが点でズーム撮影をカバーするのに対して、可変式望遠レンズは特定の範囲をカバーします。
前作のXperia 1 Vのカバー範囲が3.5倍〜5.2倍だったのに対して、Xperia 1 VIはカバー範囲が3.5倍〜7.2倍まで拡大しました。
3.5倍〜5.2倍では画角が大きく変わらず、効果はそれほどでしたが、3.5倍〜7.2倍まで広がり、新たにテレマクロにも対応することで撮影の幅も大幅に拡大します。
カメラアプリが使いやすく刷新
カメラアプリも刷新されます。
刷新されるカメラアプリは、初めはPro向けのカメラアプリとして登場したものの、いつの間にか標準のカメラアプリになっていたPhotography Proです。
これまでのPhotography Proは、BASIC/Auto/P/S/M/MRといった撮影モードを選択したり、シャッターボタンの上に配置される、色合い・明るさ、ボケ、連写・セルフなどのオプションボタンを操作して撮影するなど、ソニーの一眼レフカメラαシリーズのようなインターフェースを採用していました。
新しいカメラアプリでは、画面をスワイプするとプロ/ぼけ/動画/スローモーションといった撮影モードに変更できるなど、一般的なスマートフォンと同じインターフェースを採用したことで、ポケットやカバンから取り出してすぐにシャッターを切れるようなカメラアプリに変更されています。
クリエイティブルックなどの画作りの機能は維持されています。
また、側面に搭載されるシャッターボタンが大型化しています。
性能と電池持ち
性能に直接影響するチップセットは最新のSnapdragon 8 Gen 3を搭載しています。
さらに、Xperia 1シリーズ初となるベイパーチャンバーの冷却システムを搭載。チップから発生した熱を拡散して性能を維持するため、ハイグラフィックなゲームを長時間プレイしてもパフォーマンスが大きく落ちることはなく、長時間の動画撮影も可能になりました。
メモリは12GBと16GB、ストレージは256GBと512GBをラインナップしています。
バッテリーの容量は5,000mAh。電池持ちに大きな影響を与えるディスプレイの解像度が4KからフルHD+にダウンしたことにより消費電力も低下。ソニーは電池持ちを2日間と説明しています。
充電機能では最短30分で50%の急速充電とワイヤレス充電に対応しています。
その他
スピーカーは改良が加えられた新しいモジュールを搭載。引き続きフルステージステレオスピーカーとして提供されます。
本体の右側面には指紋認証センサーが備えられます。残念ながら今作も顔認証には対応していません。
本体のトップにはイヤホン端子を搭載しているため、有線イヤホンを使って遅延なしで音楽やゲームを楽しめます。
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