SpotifyがGoogle Play版のAndroidアプリにおいて、ユーザーが決済方法を選べる世界初のアプリ内課金サービス「User Choice Billing」(UCB)に対応し、今週から提供開始したことを発表しました。
決済方法を選べるUCBに対応したアプリはSpotifyが初です。
UCBに対応したことで、Spotifyでは独自の決済システムに加えて、Google Playの決済システムもユーザーが自由に選べるようになります。
独自決済の場合、4%少ない手数料に
現在、UCBは一部地域にて試験提供がスタートしていて、今後数週間のうちに、さらに多くの地域に拡大する予定です。
UCBが利用できる地域は、日本、オーストラリア、インド、インドネシア、欧州経済地域で、新たにアメリカ、ブラジル、南アフリカでも試験運用がスタートします。
現時点で手元のSpotifyでは、UCBは実装されていませんが、そのうち利用できるようになるはずです。
UCBが始まったことでユーザーにとって今すぐ起きな変更があるわけではありませんが、開発者にとっては大きなインパクトがあります。
Google PlayおよびGoogle Playの決済システムを利用するために、売上の最大30%をGoogleに納める必要がある仕様は今後も変わりませんが、UCBによって開発者が用意した外部決済をユーザーが選んだ場合、4%少ない手数料ーーつまり最大26%の手数料になります。
ユーザーが独自決済を選んだとしても開発者が大金を手にすることは難しそうですが、フォートナイトのようにアプリストアから姿を消すことなく、ユーザーに優れた決済方法の選択肢を与えることができます。
どちらを選んでも料金は変わらないため、多くの人はサブスクを1か所で管理できて解約がしやすく、家族としての利用やGoogle Playギフトカードにも対応したGoogle Playの決済システムを選ぶでしょう。
近いうちにマッチングアプリのBumbleもUCBを導入することが発表されていますが、現時点でUCBを導入できるのはアプリジャンルのみで、残念ながらゲームアプリでは導入できません。
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