iPadやMacBookなど、一部のApple製品でUSB-C化が進むなか、いまだにiPhoneはLightning端子の搭載を継続しています。
AppleがiPhoneをUSB-C化しない理由はいくつか考えられますが、2023年に発売されるiPhone 15シリーズでは、ついにLightning端子が廃止され、USB-C端子に変更される可能性があるようです。
進むEUでのUSB-C標準化法案
多数の実績があるMing Chi-Kuoの最新調査によると、2023年後半に発売される新型iPhoneで、Lightning端子が廃止されて、USB-C端子に変更される可能性があるとのこと。
(1/2)
— 郭明錤 (Ming-Chi Kuo) (@mingchikuo) May 11, 2022
My latest survey indicates that 2H23 new iPhone will abandon Lightning port and switch to USB-C port. USB-C could improve iPhone's transfer and charging speed in hardware designs, but the final spec details still depend on iOS support.
USB-C端子への変更によって、楽曲ライブラリの同期やバックアップデータ、ビルドしたアプリなどのデータ転送のスピードが向上するほか、充電スピードの向上が期待できます。例えば、iPhone 13の急速充電は最大20W出力ですが、Androidスマートフォンでは、45Wなど超高出力での急速充電が可能な機種も存在しています。
ただ、最終的な仕様はiOSのサポートに依存するとのことで、最終的な詳細な仕様はまだわからないとのこと。
Appleは2015年に発売した12インチのMacBookにて、USB-Cを初めて採用しました。その後、2016年発売のMacBook Proにも拡大。2018年にはiPad Proにおいて、Lightningを廃止しUSB-Cにスイッチしています。
実現するかどうかは置いといて、なぜ今のタイミングなのか、、、。これはEUがUSB-C端子の標準化に動いているからでしょう。
2021年にEUがスマートフォンやタブレットなどを含む電子機器製品に搭載される充電端子をUSB Type-C(USB-C)に標準化する法改正案を発表。今年4月には域内市場・消費者保護委員会で圧倒的な賛成を得て支持されました。今後は欧州議会で全体投票が行われたのち、最終的な法改正案についてEU各国の政府と協議を行います。
EU加盟国が法案を承認した場合、2024年発売のモデルからLightning端子が廃止されると報じられていますが、Kuoのレポートが正確であれば、Appleは前倒しでiPhoneのUSB-C化を進めることになります。
コメントを残す