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グーグル、Androidの断片化を防ぐためプロセッサなど独自開発か――最新OSの普及率はたったの0.3%

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Yusuke Sakakura更新日:2018/04/29 10:19
グーグル、Androidの断片化を防ぐためプロセッサなど独自開発か――最新OSの普及率はたったの0.3%

Photo by Niall Kennedy

グーグルが今年10月に配信した「Android 6.0 Marshmallow」の普及率はたったの0.3%。普及率のトップは2年前に配信された約40%の「Android 4.4(KitKat)」で、2位はそれ以上前の「Android 4.1〜4.3(JellyBean)」がいまだに約30%のシェアを持っています。

一方、アップルが9月にリリースされた「iOS 9」は早くも66%に到達。

OSの供給体制が大きく異なるアップルのiOSと比較しても意味を持ちませんが、ユーザーは新機能が追加された最新バージョンをいち早く利用したいでしょうし、開発者からすれば、何年も前にリリースされたOSのサポートが不要になればこれ以上に嬉しいことはないでしょう。

このようなAndroidの断片化については過去に何度かグーグルが動いていますが、今度は別の方法で対応に乗り出すのかもしれません。

グーグル、数年先に向けて独自のプロセッサを開発か

The Informationの報道によると、グーグルはAndroidの断片化を防ぐため、自社の設計を優先させた独自プロセッサやカメラセンサーの開発について複数のチップセットメーカーなどと協議しているとのこと。

Google recently talked with some microchip makers about developing chips based on Google’s own preferred designs, part of a push by the company to bring more uniformity to the fragmented universe of Android phones.

引用元:With Apple in Mind, Google Seeks Android Chip Partners — The Information

Androidの断片化が起きる原因は、メーカーが実装した独自の機能やアプリケーションをOSのアップデート後も正常に動作させるためにソフトウェアに手を加え、動作確認テストを実施するなど作業が膨大になるため、そこにコストをかけられないメーカー側の事情によるものです。

メーカーが独自の機能やアプリケーションを開発できることがAndroidのメリットであり、アップルのiOSと差別化されているポイントでもありますが、日本のように最新バージョンのリリースから1年近くたって「最新バージョンを搭載!」とアピールされても数日前または数日先に最新バージョンのOSがリリースされたりするわけです。

グーグルの狙いは、自身が独自設計したプロセッサをメーカーが採用することになれば、OSアップデートの影響を小さく留めることができ、最新バージョンを今よりも早く提供できることにあると思われます。

グーグルは過去にAndroidの使用許諾条件に「断片化につながるような行為を禁止する」との項目を追加しましたが、何も変わっていません。ひとまず信ぴょう性はおいといてグーグル独自のプロセッサを供給することで断片化は解消されるのでしょうか。

グーグルとチップセットメーカーとの協議に参加した人物によれば、グーグルの独自プロセッサは数年先にも提供されるとのこと。

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