日本時間1月24日、GoogleがAndroid 16のベータ版を公開しました。
これにより、Google Pixelを初期化することなく、2025年4月以降の正式公開時に提供される新機能や変更点をいち早く利用できます。
Geminiも機能強化
ベータ版の公開に合わせて新機能も追加発表されました。
ロック画面の機能強化では、iPhoneのライブアクティビティやGalaxyのNow Barのように、ロック画面に進捗状況を表示する「ライブアップデート」が追加されます。
ただし、iPhoneやGalaxyで提供される同等の機能よりも制限されており、Googleは「重要な進行中のアクティビティを監視」し、ライドシェアやデリバリー、ナビゲーションといった使い方のみ推奨すると説明しています。
つまり、スポーツの試合状況をリアルタイムにロック画面に表示することはできないようです。
Android 12Lから再開された大画面の最適化も継続されています。
現行のAndroidでは、大画面に最適化されていないアプリでは、左右に黒い余白が表示されます。設定画面からアスペクト比のオプション(試験運用版)を変更することで強制的に全画面表示にすることもできますが、アプリごとに変更が必要なため面倒な作業です。
そこでAndroid 16では、横幅が600dpより大きな画面を搭載するデバイスでAPIレベル36をターゲットにビルドされたアプリ(ゲームを除く)を起動する場合、画面の向きやサイズ変更を制限するAPIがスルーされ、強制的に全画面表示になります。
開発者は拒否することもできますが、来年公開が予想されるAndroid 17でAPIレベル37をターゲットにビルドされたアプリおいては拒否もできなくなります。
そのほか、これまでジェスチャー操作に限定されていた予測型戻るアニメーション(戻る操作時に前の画面に戻るのか、アプリが終了するのかをプレビューできる機能)の3ボタン操作対応や、20%少ない容量で知覚的なロスレスビデオ品質を実現するAPVコーデックの対応、デバイス追跡の向上、縦書きテキストのサポートが含まれます。
AIはAndroid 16の正式公開を待たずに、よりスマートになります。
Geminiと声で会話できる「Gemini Live」は、音声だけでなく、画像やファイル、YouTubeの動画に対応します。この機能は今後数週間で、さらに多くのAndroidデバイスに展開されます。
また、今後数ヶ月のうちに画面共有やライブ動画ストリーミングなどのProject Astraの機能が、Geminiアプリに導入される予定です。
さらに、Geminiは複数のアプリを連携しながら作業できるようになります。例えば「レイカーズの試合日程をカレンダーに追加して」と指示するだけで、Geminiがウェブを検索して試合日程を取得し、日程をカレンダーに追加します。
Geminiによるアプリ間の連携機能は、GoogleとSamsungの標準アプリのほか、SpotifyやWhatsAppなどのサードパーティアプリでも動作し、今後拡大する予定です。
さらに、今週後半には、有料のAdvancedユーザー向けに調査に特化したAIモデル「Deep Research」へのアクセスが可能になります。
ベータ版のAndroid 16は、Pixel 6以降のGoogle PixelスマートフォンとPixel Tabletですでに利用できます。デベロッパープレビューに比べて導入が容易で画面をタップするだけで利用できますが、不具合が多く動作が不安定のため、普段使いしていないスマホで利用することをおすすめします。
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