グーグルは、写真と動画を容量無制限でアップロードできるストレージサービス「Googleフォト」を発表しました。
容量無制限ながら使用料金は無料で、1600万画素までの画像と1080p解像度までの動画であればどれだけアップロードしてもOK、さらに優れた検索機能を持つという魅力満載のサービスです。
Google Photosの魅力は、無制限アップロードと優れた検索機能
Google Photosのコンセプトは、大きく分けて3つ。
- すべての写真と動画を保存できる場所
- 大量の写真と動画の整理を支援
- シェアと保存をカンタンに
「Googleフォト」には、1600万画素と1080pまでという制限はあるものの、写真または動画を無制限でアップロードすることができます。それ以上の画質となる場合は自動で補正してアップロードするか、追加で容量を購入することで元のデータのまま、アップロードすることができます。
ちなみに、1600万画素の写真は最新のスマートフォンがサポートするレベルの画素数です。昨年発売されたNexus 6が1300万画素。最近発売された機種では、Galaxy S6 edgeで1600万画素、5312×2988ピクセルの画素数で撮影ができます。Xperia Z4は2000万画素ですが、最も利用するプレミアムおまかせオートは800万画素までなので、余裕でGoogle Photosにアップロードできます。
大量の写真と動画の整理を支援機能は、人工知能技術「ディープラーニング」を使って優れた整理機能を実現しています。
Google Photosにアップロードされた写真は、ディープラーニングによって自動で分析され、さらに、写真に写っている人物や撮影した場所、イベント(出来事)を自動で分類することによって、大量にアップロードした中から目的の写真や動画をカンタンに検索することができるとのこと。
Google I/Oでは、「トロントでの吹雪」と検索して、9年前の2006年に撮影した写真をヒットさせていました。もちろん写真に人物名やイベント名でタグを手入力する必要はありません。
さらに、ディープラーニングによって人物分けされた中から女性を選択。
すると、女性が幼い時の写真や生まれたばかりのころの写真など、選択した女性の写真だけを抽出して表示していました。
もしかして、顔の人相を判別して整理されているってことでしょうか、これはスゴい・・・
アップロードした写真や動画をカンタンで便利にシェアできる機能は、スマートフォン向けに提供される「Googleフォト」のアプリに秘密があります。
Google Photosにアップロードした写真や動画のリンクを共有したい場合は、1つ1つをチマチマと選択するのではなく、指をスクロールして写真や動画を一気にまとめて選択することができます。
さらに、シェア用のリンク先をコピーして、リンク先にアクセスすると、先ほど選択した写真や動画のみを表示、ダウンロードすることができます。もちろん写真を確認するためにGoogle Photosのアカウントの作成など面倒なことは一切不要。友だちに写真をシェアしたい時はかなり便利ですねこれ。
このほかにも連続した写真からGIFアニメを自動で作成する機能や複数の動画からシーンを切り出してハイライトのような動画を作ってくれる機能を利用できます
他のストレージサービスが原始的に感じる「Googleフォト」
これまで写真や動画は、有料プランを契約したFlickrにアップロードしていましたが、検索の精度が悪く、整理方法も原始的で、写真をアップロードする際にタイトルやタグを入力したり、アルバムを作ったりして、自力で分類・整理をしていましたが、これは苦痛以外の何物でもない作業でした。
Google Photosは、何も考えずにアップロードしても優れた検索機能があるため、そういった手間を一気に省略できるというのは非常に魅力的です。
また、日本語に対応しているというのも魅力的。Googleフォトの公式サイトも早速日本語に対応されています。
Flickrは日本語に対応しておらず、アプリも日本のストアには公開されていません。さらに最近のアップデートでは、日本語特有のバグもあったりして、ホントに不便に思っていましたが、Google Photosならその心配もなさそう。
これからはFlickrではなく、Google Photosに写真をアップロードするようにして、不自由なければGoogle Photosに完全移行してしまおうと思います。
Google Photosは、Androidだけでなく、iOSにも対応。さらにPCにも対応しており、すでにそれぞれのアプリが公開されています。
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