Geminiアプリに広告導入の報道もGoogleが即否定「広告はないし、変更する計画もない」
Yusuke Sakakura
Yusuke Sakakura
ブログメディア「携帯総合研究所」を運営しています。学生時代に開設して今年が16年目。スマートフォンの気になる最新情報をいち早くお届けします。各キャリア・各メーカーの発表会に参加し、取材も行います。SEの経験を活かして料金シミュレーターも開発しています。

これまでOpenAIのChatGPTに引けを取っていたGoogleのGeminiですが、先月公開されたGemini 3の評判は上々。画像生成の「Nano Banana」は、誰でも良い感じの画像を簡単に生成できるとして話題になり、ChatGPTとの差を一気に詰め、逆転したという声すら聞こえてきます。
そうした中でGoogleのAIアシスタント「Gemini」に広告が導入される——。
そんな内容をAdWeekが報じ、Googleが広告主に対して、026年にGeminiアプリへ広告を導入する計画がある、と伝えているとされましたが、Googleが即否定しました。
Global Ads担当VPのDan Taylor氏は、AdWeekの記事について事実ではないと否定した上で、「Geminiアプリには広告はなく、現時点で変更する計画もありません」とコメントしています。
Google広告関連の担当者もこれを引用する形で、ウェブ検索上部に表示されるAI概要に広告が表示されていること(英語圏で順次拡大)、AIモードの広告表示でテストを実施しているとしながらも、Geminiアプリの広告表示については明確に否定しています。
Boosting this for others who may have seen the story and had questions. In short, there are no ads in the Gemini app, and there are no current plans to change that.
Ads are available in AI Overviews in the US and are expanding to more English speaking countries. We continue to… https://t.co/n7hBVVxYYo
— AdsLiaison (@adsliaison) December 8, 2025
Geminiアプリのユーザー数は急速に伸びており、Googleは今年10月に月間アクティブユーザーが6.5億人に達したと発表しています。
成長に伴ってサービス維持コストが増える以上、将来的には無料ユーザーも含めたマネタイズが避けられないと見る向きはありますが、少なくとも現時点では広告を表示する段階ではない、というのがGoogleの判断のようです。
一方、週間アクティブユーザーが7億人規模とされるOpenAIは、ChatGPT内で広告導入を検討していたものの、Gemini 3の急成長を受けて緊急事態を示すコード・レッドを宣言し、広告による収益化などの取り組みの優先順位を下げて、品質改善を最優先する方針に切り替えたと報じられていました。


















コメントを残す