価格差10万円。折りたたみスマホ「Galaxy Z Fold7」が手ごろなZ Flip7の予約注文を上回る
Yusuke Sakakura

Yusuke Sakakura
ブログメディア「携帯総合研究所」を運営しています。学生時代に開設して今年が16年目。スマートフォンの気になる最新情報をいち早くお届けします。各キャリア・各メーカーの発表会に参加し、取材も行います。SEの経験を活かして料金シミュレーターも開発しています。

8月1日発売の折りたたみスマートフォン「Galaxy Z Fold7」は、Samsungオンラインショップにて265,750円で販売されます。
同日に発売される縦折りスマホ「Galaxy Z Flip7」との価格差はおよそ10万円です。
これまでの販売傾向からは、より手ごろなFlip7の方が今年も任期になると予想していましたが、予約段階では、なんとFold7が上回っているようです。
Foldシリーズが人気逆転、その理由は?
韓国のThe Financial Newsによると、この夏Samsungが発売する新しい折りたたみスマートフォンの予約注文の約6割をGalaxy Z Fold7が占めているとのこと。
これは過去の傾向からすると大きな変化で、例えば、昨年はZ Flip6が予約の6割を獲得し、2年前はZ Flip5が7割を占めていました。
今回、Galaxy Z Fold7がZ Flip7を予約段階で上回った理由は一般的なスマートフォンと変わらない薄さと軽さを実現したハードウェアの劇的な進化だと思います。
発売前の約1週間、実機を借りてじっくり使いましたが、もはや折りたたみスマートフォンを敬遠する理由はほとんど見当たりません。
Galaxy Z Fold7、マジで薄くて軽い。これで漫画読むの最高すぎる✨️ pic.twitter.com/sz4JS2aD2g
— Yusuke Sakakura🍎携帯総合研究所 (@xeno_twit) July 18, 2025
ここ数年のスマホ界隈のトレンドである「AI」と「折りたたみスマートフォン」、どちらが先に普及するかと比べてときに、筆者はこれまでAIが早いだろうと思っていましたが、Galaxy Z Fold7に触れた今は、折りたたみスマートフォンの方が先に普及する可能性もあるのではと感じています。
もちろん価格の壁は依然としてありますが、それを乗り越えるだけの製品力があることを、今回の予約状況が証明しているのではないでしょうか。
なお、同じ期間にZ Flip7も実機を借りて同じように使いましたが、「Flipの完成度が低くてFoldが選ばれた」というわけではありません。
Z Flipシリーズは、10万円前後の価格帯と縦折りというスタイルで若い世代を中心に人気があり、今回もフルスクリーンのカバーディスプレイや電池持ちの改善、本体を閉じたまま使えるGeminiなど、十分に買い替えを促す魅力を備えています。
それでも、Galaxy Z Fold7の魅力がそれ以上に多くの人に届いているということなのでしょう。いよいよ、スマホとタブレットの体験をポケットサイズで持ち運べる横開きの折りたたみスマートフォンが、“ニッチ”な存在から一歩踏み出しつつあるのかもしれません。
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