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Pixel Watchに「ダブルピンチ」が来る?開発中の新ジェスチャー2種類が判明

Yusuke Sakakura

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2025/12/05 14:26
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Pixel Watchに「ダブルピンチ」が来る?開発中の新ジェスチャー2種類が判明

スマートウォッチは、スマホをポケットやカバンから取り出さずに時間や通知を確認できるのが魅力ですが、画面を操作するにはどうしても、もう片方の手が必要になります。

買い物袋を持っていたり、雨の日に傘をさしていたりと、片手がふさがっている場面では操作が難しくなります。

そんなときに便利なのがジェスチャー操作。Pixel Watch 4では、腕を上げて口元に持ってくると、Geminiを起動することができますが、Googleは新たに2種類の新しいジェスチャー機能を開発しているようです。

Pixel Watchアプリ判明した新しい2種類のジェスチャー

Pixel Watchアプリの解析から、Googleが新たに「ダブルピンチ」と「手首をひねる」という2つのジェスチャーを準備していることを示すコードが発見されました。

現時点ではこれらの機能を実際に有効化して試すことはできませんが、コード内の文字列から、どのような機能になるのかある程度推測することができます。

ダブルピンチ

コード上では具体的な手の動きまでは明記されていませんが、「ダブルピンチ(2回つまむ)」という名称から、Apple Watchの「ダブルタップ」と同様の動作になると予想されます。

<string name="double_pinch_gesture_title">Double pinch</string><string name="double_pinch_gesture_summary">Use double pinch to answer calls, interact with notifications, take photos and more</string>

Apple Watchのダブルタップでは、親指と人差指を2回合わせることで、ウィジェットをめくってカレンダーを確認したり、届いた通知の本文を確認したり、Xの投稿に「いいね」する、といった操作が可能です。

Pixel Watchのダブルピンチでは、通話の応答、通知の操作、リモートでの写真撮影などが可能になるようです。音楽の再生コントロールなど、その他のアクションも実行できる可能性がありますが、現時点で詳細は不明です。

手首をひねる

手首をひねるジェスチャーは、Wear OS 2まで提供されていたものの、その後廃止された機能です。しかし今回発見されたコードから、この機能が復活する可能性があることがわかりました。

ただ、その動作と役割は以前とは大きく異なるようです。

かつてのWear OS 2における手首ジェスチャーは、かなり複雑でした。「手首をすばやく外側にひねってからゆっくり戻す」で通知を送り、「腕を前に出してから素早く振り下ろす」で詳細を表示するなど、動作を覚えるだけでも一苦労で、使いこなすのは難しかった記憶があります。

手首をひねって通知を切り替えるAndroid Wear時代のジェスチャー操作
手首をひねって通知を切り替えるAndroid Wear時代のジェスチャー操作

対して、現在Pixel Watch向けに開発されているジェスチャーは、手首をひねることで「着信をミュートする」「通知を閉じる」といった、かなりシンプルな操作に割り当てられているようです。

<string name="wrist_turn_gesture_title">Wrist turn</string></code><string name="wrist_turn_gesture_summary">Use wrist turn to silence calls, and close alerting notifications</string>

利便性を高める上でこうしたジェスチャーは役立ちますが、「通知シェードを開き、特定の通知を選び、全文を読む」といった一連のフローを、片手操作だけで完結させることはできません。

そこまでジェスチャーで自由に操作できるようになれば、スマートウォッチの操作性は大きく改善されますが、今回判明した範囲では、まだその領域には達していないようです。

対応モデルは不明

現時点では、これらの新しいジェスチャーがどのモデルで利用できるのか不明です。

ただし、腕を上げるだけでGeminiを起動できるジェスチャーが現時点でPixel Watch 4のみ対応していることを考慮すると、今回発見されたジェスチャーも最新モデルに限定される可能性あります。

Pixel Watch 4には、新しい機械学習のコプロセッサが搭載され、処理速度が25%向上。消費電力は半分に削減されています。

ジェスチャー操作を実現するには、常にセンサーで指先や手首の微細な動きを監視し、それを高精度に解析し続ける必要があります。バッテリー持ちや処理性能の制約を考えると、専用のコプロセッサを持たない旧モデルでは利用できない可能性が高そうです。

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