ゲーミング体験向上なるか。Google Pixel 10シリーズにGPUドライバアップデート提供へ:Android 16 QPR3
Yusuke Sakakura
Yusuke Sakakura
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Googleが配信を開始した Android 16 QPR3 Beta 1 において、Google Pixel 10 シリーズのGPUドライバーがアップデートされました。
Google Pixel 10シリーズは、発売直後からグラフィック性能やゲーミング体験に対して、不満の声がありましたが、このアップデートで改善される可能性があります。
ゲーミング体験など改善に期待
Android Authorityは、配信が始まったAndroid 16 QPR3 Beta 1において、GPUドライバーが1.602.400から1.634.2906へ変更されたと報告しています。
さらに、driverInfoが25.1に変更されている点も確認されています。これは、Imagination Technologiesが8月に発表したAndroid 16との互換性やVulkan 1.4対応を含むドライバーと一致する内容です。


注目したいのは、ベンチマークスコアの数値向上そのものよりも、高いGPU負荷がかかるゲームやグラフィック処理の重いアプリで、体感的なスムーズさが改善される可能性です。
また、これまで指摘されてきた アイドル時にクロック周波数が固定されてしまう不具合が残っているのであれば、今回のドライバー更新での改善にも期待がかかります。
一方で、GPUの性能が向上しても、アプリ側がPowerVR GPUを正式にサポートしていない場合、動作改善は限定的になります。
実際、「原神」はPowerVR GPUのサポートを打ち切ったことを明らかにしています。ただし、GoogleはPixel 10のGPU サポートが打ち切られたわけではないと説明しており、現時点では状況がやや不透明です。
Pixel 10aの発売までに本領発揮か
気になるドライバアップデートの提供時期ですが、QPR(Quarterly Platform Release)は四半期ごとのPixel Dropで提供される傾向にあることから、おそらく2026年3月のPixel Dropを通じて正式配信となるはずです。
例年のスケジュールを踏まえると、Googleは次期ミッドレンジモデル「Pixel 10a」も3月ごろに発表すると予想されます。
Pixel 10aはTensor G4を継続搭載すると噂されていますが、仮に大きな問題が発生しなければ、本領を発揮したTensor G5搭載のPixel 10 シリーズと性能を比べながらどちらを購入するか選べる状況になりそうです。






















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