Google Tensor G5のAnTuTuベンチマークスコア見つかる?スコアは15%向上
Yusuke Sakakura

Yusuke Sakakura
ブログメディア「携帯総合研究所」を運営しています。学生時代に開設して今年が16年目。スマートフォンの気になる最新情報をいち早くお届けします。各キャリア・各メーカーの発表会に参加し、取材も行います。SEの経験を活かして料金シミュレーターも開発しています。
Googleがまもなく発表する最新スマートフォン、Google Pixel 10シリーズに搭載される「Google Tensor G5」のベンチマークスコアが登場しました。
Pixel 10 Pro XLで計測されたスコアは1,140,286点で、Tensor G4を搭載したPixel 9 Pro XLに比べて15%向上しています。
GPUが不自然なスコアダウン
一方で、2025年のフラグシップモデルに採用されているSnapdragon 8 Eliteは200万点超え、Snapdragon 8s Gen4も190万点前後を記録しているなど、依然としてTensor G5は大差をつけられています
ただし、このスコアは発売前の計測結果であり、どの段階で計測されたかは不明です。特にGPUのスコアが不自然に低下していることを考えると、正確な数値は発表後のレポートまで待つ必要があるでしょう。
いずれにしても、Tensor G5とPixel 10シリーズは究極のゲーミング性能を求める人とマッチングするのは難しそうです。
消費電力と発熱の改善に期待
GoogleがSnapdragonから独自チップへ切り替えて以降、プロセッサの純粋な性能競争ではなく、AIを軸とした体験全体で勝負してきました。
その結果として、写真に写り込んだ不要な人や物を自然に消すことができる「消しゴムマジック」や、音声を強調したり、雑音を小さくできる「音声消しゴムマジック」、集合写真で全員分の良い表情を並べられる「ベストテイク」、通話内容を要約する「通話メモ」(日本語非対応)といった数々のAI機能が登場しています。
もしこれらの機能を犠牲にして、単に高性能なチップを積んだPixelが登場したとしても、それを選ぶユーザーが多くいるとは思えません。
また、ベンチマークスコアの差は必ずしも体感と直結するわけではありません。
実際にiPhone 16 ProとPixel 9 Pro / 9 Pro Foldを併用し、最新のハイエンドスマートフォンのレビュー記事も多数書いていますが、体感に大きな差を感じたことがなく、スコアに不満の声があっても実際のパフォーマンスに不満の声が続出している状況でもありません。
それよりも不満の声が聞こえるのは電力効率と発熱です。
この課題については、製造メーカーをSamsungからTSMCに変更するとの噂が実現すれば、改善が期待できるかもしれません。QualcommはSnapdragon 8 Gen 1で発生した深刻な発熱問題を同じように製造元をTSMCに変更することで解消した実績があります。
Googleは8月21日午前2時から新製品発表イベントを開催します。Pixel 10シリーズの登場が予告されており、イベントの模様はYouTubeでライブ配信される予定です。
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