iPhone 6のRAMが1GBになるという噂は誤報
Yusuke Sakakura

Yusuke Sakakura
ブログメディア「携帯総合研究所」を運営しています。学生時代に開設して今年が16年目。スマートフォンの気になる最新情報をいち早くお届けします。各キャリア・各メーカーの発表会に参加し、取材も行います。SEの経験を活かして料金シミュレーターも開発しています。

これまで発売されてきたiPhoneでは、初代~3Gまで128MB、3GSでは256MB、4~4sまで512MB、5~5s、5cまで1GBのRAMが搭載されていました。
1GBのメモリはRAMではなく、NANDフラッシュメモリだった・・・
iPhone 6が1GBのRAMを搭載すると伝えたのはGeekBarで、中国のマイクロブログWeiboに投稿されました。
Geekbarは、以下の回路図を元にiPhone 6が1GBのRAMを搭載すると伝えています。
ところが、SoCのエンジニアである@toddderego氏がMacRumorsのフォーラムにて、上記の回路図はRAM(DRAM)を示したではなく、NANDのフラッシュメモリだと主張。
This looks like a NAND Flash Chip, not DRAM, based on the nets names.“AP_TO_NAND” application processor to NAND and “AP_BI_NAND” application processor to & from NANDNAND flash chips use double data rate so that is why it says DDR.I wouldn’t panic over this leak because it says nothing about the application processor’s DRAM.
iPhone 5sでRAMとして採用されているLPDDR3のインターフェースとマッチしないことや「AP_TO_NAND」という文字がNANDであることの証拠だとしています。おそらくは、起動時に動作するブートフラッシュだろうとのことです。
@bzamayo "APPLICATION PROCESSOR TO NAND" I doubt it & nets/signals don't match an LPDDR3 interface I think this is the boot flash, not DRAM
— Todd DeRego (@toddderego) 2014, 8月 18
※ちなみに、NANDフラッシュメモリはユーザーの情報や音楽、写真などを保存する目的として使用されています。スペックシートでは保存容量やROMと表記されるものです。
ということで、結果的にiPhone 6に搭載されるRAMが1GBだったとしても今回の情報との関連性はゼロでしょう。
ちなみに、GeekBarはiPhone 6にNFCチップが搭載されることを確認したとも伝えているのですが、この情報まで疑わざるを得なくなってきます・・・
NFCチップやRAMがiPhone 6に搭載される基板の上に乗っている画像を確認するまでは鵜呑みにしない方が良いかと思います。
コメントを残す