フジサンケイビジネスアイは、auが「ぷりペイドカード」を購入して通信サービスを利用できる「ぷりペイドケータイ」を無料で配布することで純増数の拡大を図っているのではないかと報道しています。
端末を「0円」で販売する事自体にはなんの違法性もありませんが、総務省では「契約数を水増しするような販売方法は、市場競争の健全性を阻害する恐れがある」としてなんらかの対策を考えているようです。
KCP+といい、auはどうなってしまったのか?
FujiSankei Business i. 産業/KDDIプリペイド“無料配布”で純増数維持…総務省対応検討
この記事によると、auは契約獲得に向けた社員紹介キャンペーンの一環として、通話500円分のプリペイドカード付き携帯電話の端末代金と設定手数料(4200円)も無料とする販売方法を導入し、先週には社員全員に対し、知人や親戚へ勧誘するよう通知したそうです。
この他にも東京都内のauショップで「春のキャンペーン」として、プリペイドケータイに500円分のぷりペイドカードと携帯電話の端末、手数料を0円で提供しており、情報通信事業者協会が毎月集計しているキャリア別契約数によると、プリペイドケータイの契約数は各キャリアとも減少を続けてきたが、昨年12月と今年1月はauのみが急増に転じています。
2008年1月末時点の各キャリアのプリペイド契約数 | ||
---|---|---|
キャリア名 | 純増数 | 累計 |
au | 2万3600 | 52万4700 |
NTTドコモ | -300 | 4万800 |
ソフトバンクモバイル | -3万3600 | 130万4700 |
2007年12月末時点の各キャリアのプリペイド契約数 | ||
キャリア名 | 純増数 | 累計 |
au | 4万1800 | 48万2900 |
NTTドコモ | -300 | 4万1100 |
ソフトバンクモバイル | -3万8300 | 126万6400 |
このようにauはプリペイドケータイという普通の携帯電話よりも利用者の特定が難しいサービスを使って純増数を実質拡大・操作していたようです。NTTドコモの「2in1」よりも醜いですね・・・。完全にとまでは言いませんがほぼ100%純増数を稼ぐために行っていたとしか思えません。