GoogleがPixelスマートフォン向けのセキュリティアップデートと、新しい高性能AIモデル「Gemini」(ジェミニ) を含む大量の機能追加アップデートFeature Dropを公開しました。
即日アップデートの配信がスタートしていて、筆者もPixel 8 Proを最新版にアップデートしましたが、Feature Dropに含まれるいくつかの新機能はすぐに利用できるわけではないようです。
12月のFeature Dropには、Pixel 8 Proの限定機能「動画ブースト」が含まれていますが、最新版にアップデートした手元の端末ではまだ利用できません。
一方で、Pixel 8、Pixel 8 Pro限定の夜景モードのタイムラプス機能や天気と時計が1つになったウィジェット、修理に出す際にデータを初期化することなくデータを保護できる「修理モード」といった多くの新機能はアップデート後、すぐに利用できることを確認しています。
Googleが公開した動画ブーストのヘルプページでは「2023年12月7日からPixel 8 Pro向けに順次提供されます。すぐに利用できない場合があります」と案内されており、Googleは意図的に動画ブーストを段階提供しているようです。
動画ブーストは撮影した動画をクラウドにアップロードすると、色・明るさ・手ぶれ補正・画像の荒さを自動で調整して、まるで実物を撮影したかのような動画に仕上げる機能です。動画ブースト内のビデオ夜景モードのAIによって、夜間や暗い場所で撮影した動画もクリアで色鮮やかになります。
通常、Feature Dropのアップデートは一斉に提供されますが、Googleは動画ブーストがもたらすクラウドへの大規模な負荷を軽減するために段階的に提供することを決めたのかもしれません。
ちなみに、Pixel 8、Pixel 8 Proの発売と同時に提供された「編集マジック」もクラウドに写真をアップロードする必要がありますが、写真と動画では影響規模が大きく異なるということでしょう。
Android Authorityは、影響が遅れている機能は動画ブーストだけでなく、高性能AIモデル「Gemini Nano」がもたらすレコーダーアプリの要約機能もまだ利用できないと報告しており、12月のアップデート自体が通常時に比べてかなりゆっくり提供されているとしています。
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