携帯電話事業が不振のNECは、レノボと協力して新会社を設立することで携帯電話事業を継続すると報じられていましたが、日本経済新聞ではレノボとの交渉が決裂し、NECがスマートフォン事業から撤退してフィーチャーフォン事業のみに注力すると報じています。
日本の携帯電話製造メーカーは4〜5社に
日本経済新聞によれば、不振の携帯電話事業をレノボ主導で立て直す方針であったものの、交渉がまとまらなかったとのこと。NECは事業を継続することが困難と判断してスマートフォン事業から撤退し、フィーチャーフォンのみに事業を縮小させ、収益改善を図ると伝えています。NECが中国レノボ・グループと交渉していた携帯電話事業の統合を見送る見通しとなった。赤字の同事業をレノボ主導で立て直す考えだったが、出資比率などで条件が折り合わなかった。NECは独力での事業構造の維持は困難と判断、スマートフォン(スマホ)事業から撤退する。他社の手薄な従来型の携帯電話に特化し、携帯事業の大幅縮小で収益の改善を急ぐ。
引用元:NEC、スマホ撤退へ レノボとの携帯統合見送り :日本経済新聞
FOMA最盛期にはシェア約30%を維持していましたが、現在は約5%にまで落ち込んでいるだけでなく、600億円の債務超過を抱えていました。とどめはドコモが今季モデルより投入したツートップ施策により、2013年夏モデルとして発売した「MEDIAS X N-06E」の販売台数が1万台前後にとどまるなど、収益改善が見込めなくなってしまいました。
現時点では日本経済新聞が報じているだけで、NECからの正式な発表はありませんが、今回の報道内容が真実であれば、日本の携帯製造メーカーは富士通、ソニーモバイル、シャープ、京セラ、パナソニック(パナソニックにも撤退報道あり)の5社のみとなります。
スペック競争が行われているスマートフォン業界で2つの画面を搭載した「MEDIAS W N-05E」を投入しており、個人的には「MEDIAS W N-05E」のようなソフトだけでなく、ハードでメーカー色を出したスマートフォンの登場を期待していたところですが、非常に残念です。
【2013/07/17 更新】
さきほどNECは撤退に関する報道を否定するコメントを出しました。
・当社に関する一部報道について|NEC
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