904iシリーズの発表と共にDoCoMo2.0を打ち出し他キャリアに「反撃する」と宣言したNTTドコモですが本当に反撃できるのでしょうか?
904iシリーズではワンセグケータイ1機種、HSDPA対応機種1つ、計5機種を発表しましたが、これでは全く魅力を感じず本当に反撃できるのか?といったラインアップです。
DoCoMo2.0の企画内として「2in1」「ウタ・ホーダイ」「直感ゲーム」といった3つの新サービスが発表されました。
しかし、2in1だけが注目を浴びて他の2つのサービスはどこか魅力的に感じません。
ドコモの絶対王者は終わってしまうのか?
904iシリーズ発表!しかし・・・
HSDPA対応のN904i、タッチクルーザーパッド搭載のSH904i、進化したカスタムジャケットのP904i、ワンセグ対応のF904i、アシストスライド採用のD904iと5つの機種が発表され、どの機種も個性的に感じます。
先週携帯電話販売ランキングではN904iが1位、SH904iが3位と904iシリーズは好調な出だしを切ることができたわけですが、今週のランキングではN904iが4位、SH904iが2位と早くも失速しています。
ドコモは“1~2モデル前の携帯電話が売れる”という特徴的な携帯電話の売れ方をします。今回もN904iに変わって首位を奪ったのはSH903iと2006年の秋冬モデルです。
なぜこんな特徴的な売れ方をしてるかというとそれはただドコモの端末が高いということでしょう。
では、この様な売れ方をしているとどのようなデメリットが出てくるのか。安くなった頃に購入されるわけですからその差額を回収するために提供しているサービスの値上げ、新サービスが高い料金に設定されるわけです。それをやっと察知したのかドコモも割賦割引を検討するとのこと。
3つの新サービスを発表されたが・・・
3つの新サービスが発表されましたが注目を浴びているのは2つのメールアドレスと2つの電話番号が1つの端末で持てる「2in1」のみ。
では、何故2in1しか注目を浴びないのか。
現在、無料着うたサイトが著作権を侵害しているとして問題になっています。このような状態で月に何百円~何千円のお金を払ってウタ・ホーダイを利用する人がいるのでしょうか?ウタ・ホーダイの反映は無料着うたサイトが減らない限りありえないでしょう。
次に直感ゲームですがこれはプレイする場所がかなり限られてきます。まず外出先で携帯を振り回したり、携帯に向かって体を動かす人なんていないでしょう。室内がほとんどだと思います。室内となるとわざわざ携帯電話でゲームする人はいないでしょう。わざわざあの小さいディスプレイで。
携帯電話でゲームを利用するケースというのは“暇つぶし”がほとんどです。だからこそあの小さい画面でも我慢できるわけです。では、どのような時に暇が生まれてくるのか。それは外出先がほとんどです。でも、外出先でプレイする人は極わずか。この時点で直感ゲームの反映はないでしょう。
ドコモが反撃できるかは2in1にかかっている。
アイシェアの調査によれば「1台のケータイで2番号・第2メアド、48.3%が利用したい。」とのこと。さらには「第2電話番号を追加したいのは22.7%」「第2メールアドレスを追加したいのは77.3%」と大きな関心を示しています。
アンケートの調査対象となったのは既存のドコモユーザーではないのでこれは反撃のための大きな武器になるでしょう。
しかし、裏を返せばドコモが反撃できる要素は現時点で2in1しかないということで、2in1が失敗すればドコモも間違いなく反撃に失敗するでしょう。
905iではGSM、ワンセグ、HSDPAの標準搭載が既に発表されています。
ドコモの反撃は905iシリーズからとなればいいのですが・・・。