4月29日、Appleが2022年度第2四半期(2022年1月〜3月26日)の決算を発表しました。
前回の2022年度第1四半期の決算発表では、Apple史上最も革新的な製品とサービスのラインナップが記録的な業績をもたらし、前年同期比で20%増を記録。iPhone 13シリーズやサービス部門が好調で第1四半期過去最高の売り上げを更新していました。
今期も引き続きiPhoneが好調で売上高は前年同期比5%増を記録。サービス部門も大きく成長したことで、利益と売上高が過去最高になっています。
サービス分野が過去最高の売上高に
2022年1月〜2月におけるAppleの売上高は972億7800万ドルで前年同期比で8.6%増を記録。純利益も250億1000万ドルで前年同期比で5.8%増となりました。
CFOのルカ・マエストリは、サービス分野で過去最高の売上高を記録し、iPhone、Mac、ウェアラブル、ホーム&アクセサリも3月期の売上高の記録を更新したとコメント。前期に続いてアクティブデバイスがインストールベースで過去最高になったとコメントしています。
- 売上高:972億7800万ドル(+8.6%)
- 純利益:250億1000万ドル(+5.8%)
iPhone、iPad、Macの売上高
製品別の売上高はMacが104億3500万ドルを記録し、前年同期比で14.7%増。引き続きハードウェア群で最も大きな成長を記録。最新チップのM1 MaxとM1 Proを搭載した新型MacBook Proの需要が高そうです。
iPhoneの売上高は505億7000万ドル、前年同期比で5.5%増を記録。iPhone 13シリーズが引き続き好調な売れ行きを維持しており、ティムクックCEOは、旧iPhoneからの買い替えとAndroidからの乗り換えが記録的な水準に達し、2桁の大幅増になったとCNBCのインタビューで明かしています。
一方、iPadは76億4600万ドルを記録し、前年同期比で2.1%減となりました。
iPad Air(第5世代)が発売されたにも関わらず、前年同期比減です。ロイターでは供給網の制約が重しになったと分析。Appleは前々四半期の決算で供給上の制約を受けることを示唆しており、ソフトバンクも昨年11月の決算会見で半導体不足を理由に十分な量のiPadを入荷できていないと説明していました。
- Mac:104億3500万ドル(+14.7%)
- iPad:76億4600万ドル(-2.1%)
- iPhone:505億7000万ドル(+5.5%)
Apple Watch、HomePod、AirPodsの売上高
Apple WatchやHomePod、Apple TV、AirPods、iPod touch、Beats製品、Appleブランド、サードパーティ製アクセサリなどをまとめた「Wearables, Home and Accessories」の売上高は88億600万ドルを記録。前年同期比で12.3%増となりました。
前回の決戦時にApple Watchを購入したユーザーの2/3が新規ユーザーであったことが明かされていましたが、引き続き好調を記録しているようです。
iPhoneに次ぐ収益の柱となっているAppleCareやApple Pay、Apple Music、iCloud、ライセンス、その他サービスを含む「サービス」の売上高は前年同期比で17.2%増の198億2100万ドルを記録。過去最高の売上高となりました。
- Wearables, Home and Accessories:88億600万ドル(+12.3%)
- サービス:198億2100万ドル(+17.2%)
日本の売上高は微減
前回の決算では、売上高が前年同期比14%の大幅ダウンを記録した日本。今期は0.3%の微減となりました。アメリカやヨーロッパ、中国は売上高が増える一方で、日本を含むアジアはダウンしています。
Appleが好調な業績を記録した要因の1つであるiPhone 13シリーズですが、日本の2021年スマートフォン販売ランキング(BCN調査)では、旧型のiPhoneが上位を独占しました。最新モデルのiPhone 13が6位に食い込んだものの、iPhone 13 mini|13 Pro|13 Pro Maxといった3機種はいずれもトップ10圏外になっています。
Androidにおいては、フラグシップモデルが1機種もトップ10にランクインしないなど、日本で高額なスマートフォンが売れなくなっていることがAppleの業績にも関係しているのかもしれません。
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