きょう17日、Appleが開発者向けにリリースしたベータ版のiOS 14.5からMagSafe対応のバッテリーパックに関する情報が発見された。
Appleはバッテリーを内蔵したiPhoneケース「Smart Battery Case」を販売しているが、デザインが大幅に変更されたiPhone 12シリーズ向けには用意していない。
今回存在が明らかになったバッテリーパックがSmart Battery Caseの代わりになる可能性がある。
ペースメーカーなど医療機器との干渉問題も
MacRumorsのライターSteve Moserがベータ版のiOS 14.5から「Mobile Charge Mode」という新しい充電モードを発見。その説明において「バッテリーパック」というワードが出てくる。
iPhoneの充電効率の改善とバッテリー寿命を最大化するためにバッテリーパック使用時はiPhoneのバッテリー残量が90%にキープされるそうだ。
New ‘Mobile Charge Mode’ in iOS 14.5 beta 2 for an as-yet-unannounced ‘Battery Pack’ and not a case presumedly because it uses MagSafe for charging iPhone 12 devices. Also interestingly it keeps your iPhone charged to 90% for ‘battery efficiency’. https://t.co/CPZXkBXkEc pic.twitter.com/jHHrrz4Qir
— Steve Moser (@SteveMoser) February 16, 2021
MagSafeに直接関連するような情報はないが、Smart Battery Caseが発売されていないことや同ケースがこれからの推しであるMagSafeを無効化することを考えれば、MagSafe対応のバッテリーパックが発売されてもおかしくはない。既にサードパーティ製のバッテリーパックは発売されているため技術的には難しくないはずだ。
MagSafeの磁力によって背面に吸着するバッテリーパックはiPhoneの電池持ちを手軽に改善できるため人気が出そうだ。サイズもコンパクトで複数のバッテリーパックを持ち歩くこともできるはず。
一方でペースメーカーなどの医療機器との干渉問題が気になるところ。
AppleはMagSafeによるワイヤレス充電中は30cm以内に植え込み型のペースメーカーや除細動器などの医療機器を近づけないようアナウンスしているが、総務省や携帯電話会社はスマートフォンや携帯電話を医療機器から15cm以上離して利用することを案内している。
つまり、MagSafeを使ったワイヤレス充電は電磁干渉の影響が強く15cmルールに従わないものになっている。Appleが干渉問題をクリアして発売するかもしれないが、日本では発売しない可能性も考えられる。