2023年5月に発売されたPixel 7aは、手ごろな価格で人気の高いPixel Aシリーズ史上最高画質の64MPカメラ、シリーズ初となる映像をなめらかに表示するスムーズディスプレイ、顔認証に対応。Pixel 7、Pixel Foldなどの上位モデルと同じGoogle Tensor G2チップを搭載したスマートフォンです。
Pixel Aシリーズとして初めてワイヤレス充電にも対応しています。ただし、ワイヤレス充電を利用するにあたっていくつかの注意点が必要になります。
目次
ワイヤレス充電:最大7.5W出力に対応
Pixel 7aはワイヤレス充電に対応しています。
上位モデルのPixel 8、Pixel 7等では、一般的なQi認証のワイヤレス充電器を利用すると最大12W、Pixelスマートフォンに特化した「Pixel Stand(第2世代)」を利用すると、Qiがサポートしている最大15Wよりもさらに高い出力で充電できますが、Pixel 7aは最大7.5W出力に対応していると案内されています。
これはPixelスマートフォン以外の機種と比べてもかなり低い出力で、4,385mAhのバッテリーを充電するのに約4時間ほど必要です。
つまり、Pixel 7aをワイヤレスで充電する場合は利便性のために時間を犠牲にすることになります。例えば、充電しながらPixel 7aを利用したり、就寝中にワイヤレスで充電する時は便利ですが、寝る前に充電を忘れたなど、短い時間しか充電できない場合はワイヤレス充電を避けて有線充電を利用すべきです。
Anker Nano Charger (20W)のようなUSB充電器を利用することで、2時間足らずでフル充電できる最大18W出力の急速充電が可能です。
Qi2:非対応
残念ながらPixel 7aは2023年末から対応製品が登場し始める次世代のワイヤレス充電規格「Qi2」には対応していません。上位モデルのPixel 8シリーズも同じです。
Qi2はマグネットを活用することで、スマートフォンに内蔵された充電コイルと充電パッドをピタッと正確に吸着させて、ワイヤレス充電特有の問題である“位置ズレ”が引き起こす充電効率の低下を回避してワイヤレス充電できる便利な標準規格です。
リバース充電:非対応
Pixel 8など上位機種では、バッテリーシェアを利用することでスマートフォンの背面に、Pixel Budsなどのフルワイヤレスイヤホンやスマートウォッチを乗せるだけで、ワイヤレスでスマホのバッテリーをおすそわけできます。
残念ながらPixel 7aはリバース充電機能の「バッテリーシェア」には対応していません。
Pixel 7aに最適なワイヤレス充電器
Pixel 7aに最適なワイヤレス充電器を選ぶ前に軽く勉強しましょう。
ワイヤレス充電の標準規格「Qi」には、最大5W出力のBPPと最大15W出力のEPPの2種類があり、Qiが公開している認証情報によると、Pixel 7aはBPPに対応しています。
上でも書いたとおり、Googleは最大7.5W出力をサポートすると説明しているため矛盾が生じます。Googleは一般的なBPP対応のワイヤレス充電器を利用する場合は5W出力を期待すべきとしています。
どうしてもフル出力でワイヤレス充電したいならPixelスマートフォンに特化した「Pixel Stand (第2世代)」を選びましょう。
冷却ファンも内蔵されているため、ワイヤレス充電で発生する熱を抑えて充電効率を最大化できるだけでなく、熱によるバッテリーの劣化を防ぐことができます。おそらく7.5W出力にも対応しているはずです。
ただし、Pixel Stand (第2世代)は9,570円とかなり高額です。今後もPixelスマートフォンを使い続けるのであれば、いい選択ですが、そうでないのであれば充電スピードを妥協する代わりに1,000-2,000円程度で購入できるBPP対応のワイヤレス充電を選びましょう。以下にまとめておきます。
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