SamsungのGalaxy S24シリーズが日本時間1月18日午前3時から開催される新製品発表イベント「Galaxy Unpacked」で登場する見込みです。
今年も画面の大きさ、カメラの性能、電池容量、Sペン対応など仕様の異なる3機種がラインナップされ、例年どおりであれば、日本でも2024年春ごろに発売されることが予想されます。
この記事では、Galaxy S24、Galaxy S24+、Galaxy S24 Ultraの発売日や新機能、デザイン、スペックといった噂と最新情報をまとめています。情報は正式発表まで随時更新します。
Galaxy S24シリーズの噂まとめ
- Galaxy S24、Galaxy S24+、Galaxy S24 Ultraの3機種ラインナップ
- 最大の特徴は「Galaxy AI」で、AIを活用した写真編集や音声通話のリアルタイム翻訳に対応
- Galaxy S24 Ultraは初のフラットスクリーン搭載
- 価格はGalaxy S24、S24+が値下げ、Galaxy S24 Ultraは値上げ見込み
- 日本時間1月18日午前3時から新製品発表イベント「Galaxy Unpacked」で発表の可能性大
- 予約開始日:1月18日
- 発売日:グローバルは1月26日から30日。日本は4月ごろ?
Galaxy S24|Galaxy S24+
Galaxy S24とGalaxy S24+のデザインも昨年から大きく変わらず、基本的に画面と本体の大きさ、バッテリー容量が異なるだけでデザインやカメラも共通仕様になる見込みです。
ささいな変更としてフレームが丸みを帯びた形状からフラットエッジに変更されます。ディスプレイ周りの黒い縁も薄くなることが確認されています。
ディスプレイはGalaxy S24が6.2インチ/フルHD+、Galaxy S24+が6.7インチ/QHD+の有機ELを採用。画面の輝度は2600ニトまで大幅に向上することで、日差しの強い屋外でも快適に使用できます。
カラーはオニキスブラック、マーブルグレー、コバルトバイオレット、アンバーイエローの4色になると報告4されています。
保存容量(ストレージ)は、128GB/256GB/512GBで、メモリはGalaxy S24が8GB、Galaxy S24+は12GBと報じられています。
Evan Blassが公開した公式のカタログには、以下のように記載されていますが、ストレージとメモリの組み合わせは販売エリアによって異なるはずです。
価格:機種代金の値下げも法改正で値上げorキープか
欧州の販売価格はGalaxy S24の128GBが899ユーロ、256GBが959ユーロ。Galaxy S24+の256GBが1,149ユーロ、512GBが1,269ユーロ1と報じられています。いずれも昨年から50ユーロ値下げされています。
一方で、フランスの家電量販店DARTのプレゼントキャンペーン資料2からはGalaxy S24+の256GBが昨年と同じ1,169ユーロであることが判明しています。欧州地域によって販売価格が異なるものと思われます。
なお、日本ではGalaxy S21のドコモ版が99,792円、au版が118,540円。Galaxy S21+はau版が138,730円。Galaxy S22のドコモ版が127,512円、au版が125,030円。Galaxy S23のドコモ版136,620が136,620円、au版が136,330円、楽天モバイル版が147,700円と年々値上げされています。
2023年12月27日には、法改正によって割引額が最大44,000円に規制され、端末の返却を条件に負担金を抑える販売方法も規制強化されたことから値上げも予想されます。
Galaxy S24 Ultra
これまでに報告されているGalaxy S24 Ultraのデザインは、昨年発売されたS23 Ultraと大きな変化はありません。
わずかな変化として、前作でフラットに近づいたディスプレイがついにフラットになり、Sペンを使ってエッジ部分まで余すことなく手書きでメモを取れるようです。
これまでと見た目は変わらないものの、フレームの素材がチタニウムに変更されます。
スマートフォンにチタニウムフレームを導入して成功を収めたのがAppleです。2023年発売のiPhone 15 Pro、iPhone 15 Pro Maxに採用すると、Proシリーズ史上最軽量となる大幅な軽量化を実現し、プロモーションでもチタニウムが大きく活用されました。
iPhoneはステンレススチールからチタニウムに変更したことで大幅な軽量化を実現したものの、Galaxy S24 Ultraはチタニウムよりも軽量なアルミニウムからの変更になるため、重さが増えることが予想されますが、噂によれば1gだけ軽量化される3ようです。
IP68等級の防水・防じんに対応する本体の大きさは162.3 x 79 x 8.7 mm3で、S23 Ultraに比べて縦が短く、幅は広く、わずかに薄くなるようです。チタニウムを採用しながら重さがほとんど変わらないのは、体積が小さくなっていることが1つの要因と考えられます。
本体のカラーはチタニウム・ブラック、チタニウム・グレー、チタニウム・バイオレット、チタニウム・イエローの4色4ラインナップで、日本ではいくつかのカラーが販売されるものと予想されます。
スペックでは、6.8インチのディスプレイの最大輝度が1,750ニトから2,600ニトまで大幅に向上することで、日差しの強い時でもディスプレイがはっきり見えるように改善。ウルトラHDRに対応する可能性も示唆されています。バッテリー容量は前作と同じ5,000mAh。30分で65%まで充電できる急速充電に対応。
Wi-Fi 7に対応することもわかっています。Wi-Fi 7は通信速度がWi-Fi 6Eの9.6Gbpsから4.8倍となる最大46Gbpsに超速スピードに対応する次世代規格。遅延が最大1/100になり、複数の帯域(2.4GHz/5GHz/6GHz)を同時利用するマルチリンクに初めて対応することで通信の信頼性も向上します。
価格:機種代金の値上げ+法改正で大幅な値下げか
Evan Blassが公開した公式のカタログによると、保存容量(ストレージ)は256GB/512GB/1TB、メモリは8GBと12GBの組み合わせになるようです。
欧州の販売価格は256GBが1,449ユーロ、512GBが1,569ユーロ、1TBが1,809ユーロと報告されています。昨年から50ユーロ値上げされることになります。
なお、日本ではGalaxy S21 Ultraのドコモ版が151,272円。Galaxy S22 Ultraのドコモ版が183,744円、au版が178,820円。
昨年発売されたGalaxy S23 Ultraのドコモ版は256GBが197,670円、512GBが236,500円。au版は256GBが197,650円、512GBが225,120円、1TBは253,440円と日本では年々値上げされています。
2023年12月27日には、法改正によって割引額が最大44,000円に規制され、端末の返却を条件に負担金を抑える販売方法も規制強化されたことからさらなる値上げが予想されます。
チップ:Snapdragon 8 Gen3とExynosの復活
チップセットはSnapdragon 8 Gen3 for Galaxyになると予想されます。
8 Gen 3は前作に比べて基本的な操作に関わるCPUの性能が30%向上・電力効率が20%改善。快適なゲーム体験に関わるGPUは25%高速化・電力効率が25%改善されたことで電池持ちも向上。
後述するカメラやGalaxy S24シリーズの目玉機能であるGalaxy AIに関わるAIエンジンは、オンデバイスで最大100億個のパラメータを持つ生成AIモデルをサポートし、98%の高速化と40%の効率化が実現されています。
昨年と同じようにGalaxy S24シリーズに搭載されるチップは通常版ではなく、特別に最適化されたSnapdragon 8 Gen 3 for Galaxyであると報じられています。
また、特別版のfor Galaxyチップは2種類存在しており、Aチップは最大3.3GHz、Bチップは最大3.4GHzでクロック周波数がわずかに高く設定されています。
米国および韓国ではAチップを搭載したモデルが販売され、日本を含むその他の国と地域では、Bチップが投入されると予想されています。いずれにしても100MHzほどの違いであれば、使用感に大きな違いは生まれないはずです。
すでにGalaxy S24 Ultraのベンチマークスコア(性能を数値化したもの)がGeekbench 6に登場しており、シングルコアが2,200前後、マルチコアが7,000前後を記録。Galaxy S23 Ultraと比較してシングルコアが+約10%、マルチコアが+約35%も向上しています。
Exynosチップが復活?
QualcommのCEOが決算説明会にてGalaxy S24シリーズにおいて大半のシェアを保有すると述べた5ことから、Galaxy S24シリーズでは、サムスンの独自チップExynosが復活する可能性が非常に高いようです。
これを裏付けるようにSamsungは2023年10月にExynos 2400チップを発表しています。
Samsungとの共同設計で、主要部分がExynosベースになっているGoogle Pixelに搭載されるチップGoogle Tensorの評判がイマイチで、Snapdragon 8 Gen2 for Galaxyの評判が良かったことを考えると、多くの人はSnapdragonの継続を求めているはず。
これまで日本で販売されたGalaxy Sシリーズのほとんどの機種にはSnapdragonが搭載されていることから、Galaxy S24シリーズにも期待したいところです。
ゲーミングと発熱対策
Galaxy S22シリーズはSnapdragon 8 Gen 1がもたらす発熱問題に苦しみましたが、Snapdragon 8 Gen 2を搭載したGalaxy S23シリーズでは大幅に改善されました。
特にGalaxy S23 Ultraは発熱を抑えるチャンバー冷却システムを2倍以上に大型化したことで問題を改善。Galaxy S24 Ultraでは、さらにベイパーチャンバー冷却システムが2倍に大型化すると伝えられています8
Galaxy S23 Ultraでは人気ゲームアプリ「原神」が快適に動作するとアピールされましたが、Galaxy S24 Ultraも同様にゲーミング性能を訴求するものと予想されます。
カメラ:ズーム撮影が進化
Galaxy S24とGalaxy S24+のトリプルカメラは同じ仕様で、8Kの動画撮影に対応する50MPのメインカメラを搭載。昨年アップデート追加された2倍のクロップズームと光学3倍ズームで構成されるデュアル望遠に対応します。
最上位モデルのGalaxy S24 Ultraは、8K動画撮影が可能な2億画素のレンズを備え、これまでの2倍/3倍/10倍ズームに5倍ズームを新たに加えたクアッド望遠と100倍のスペースズームをサポートします。
搭載されるレンズの数が変わらないことから、画質が低下しない光学ズームですべての倍率をサポートするのではなく、ソフトウェア処理やAIも活用したズームになるはず。
望遠レンズがS23 Ultraの光学3倍/10倍ズーム構成から、光学3倍/5倍ズーム構成に変更されることと、10倍ズーム→5倍ズームにグレードダウンした望遠レンズの画素数が5倍に増加することもそれを裏付けています。
ソフトウェア処理では複数のピクセルを1つに束ねるピクセルビニングによって、1画素あたりの光量が増えてより明るく、ノイズの少ない撮影が可能になるでしょう。クアッド望遠の10倍ズームは50MP高解像度センサーの一部分を切り取ったクロップズームと、AI補正を組み合わせたものになるようです。
なお、クロップズームによって出力される10倍ズームの画素数は12MPと伝えられており9、Galaxy S23 Ultraの光学10倍ズーム/10MPよりも高い画素数による高解像度撮影が可能になります。
光学10倍ズームの望遠レンズが失われることを残念がる声もありますが、SamsungはAIとソフトウェア処理によるズーム撮影に高い自信を持っていることがうかがえます。
- 標準カメラ
- S23 Ultra:2億画素/ISOCELL HP2センサー
- S24 Ultra:2億画素/ISOCELL HP2SXセンサー
- 超広角カメラ
- S23 Ultra:1200万画素
- S24 Ultra:1200万画素
- 望遠カメラ1
- S23 Ultra:光学3倍/1000万画素
- S24 Ultra:光学3倍/1000万画素
- 望遠カメラ2
- S23 Ultra:光学10倍/1000万画素
- S24 Ultra:光学5倍/5000万画素
- 1200万画素のフロントカメラ
Galaxy S24 Ultraの限定機能:新しいAIカメラ機能
Samsungは今年10月に「ISOCELL Zoom Anyplace」を発表しました。これはSnapdragon 8 Gen3と2億画素レンズを組み合わせた技術で、Galaxy S24 Ultraのみがサポートできます。
ISOCELL Zoom Anyplaceでサポートされる技術は1つではなく、AIベースのトラッキング技術を活用することで、自動で目的の被写体にズームして追跡しながら動画を撮影できる機能や、最大4倍ズームによる4Kビデオキャプチャ、E2EのAIリモザイク、最大2倍高速かつ画質が改善されたキャプチャ、
Galaxy AI:音声通話のライブ翻訳機能
Galaxy S24シリーズの目玉機能は「Galaxy AI」です。
Galaxy AIは正式発表前にも関わらず、ティザーサイトで“AI新時代の先駆者となる。人生で最も重要なデバイスからはじまる新たなステージの創造性、生産性、可能性を解き放つ。まさにワクワク体験。”とアピールされています。
これまでの報告によると、AIで生成される壁紙や写真のズーム・拡大時の画質補正、Google Pixelの編集マジックのように写真に写ったペットなどの被写体を切り抜いて移動させたり別の写真に貼り付けできる機能、動画から邪魔な被写体を消去する機能、Samsung Notesアプリの要約機能を備えるようです。
さらに、音声通話のライブ翻訳機能やChatGPTやGoogle Bardのようなチャットボット機能を備えるとのこと。なお、いくつかのAI機能を利用するには、サブスクリプションに加入する必要があります。6
AIとの関連性は薄いものの、充電残量が85%に到達すると充電を停止するバッテリー保護機能が強化され、新たに3つのオプションが提供される7ようです。
- 基本:残量100%で充電停止。95%なるまで充電を再開しない
- 適応:睡眠中は80%で一時停止。起床前にフル充電
- 最大:80%で充電停止
7年間のアップデート保証
Galaxy S24シリーズは7年間のアップデートを保証すると噂されています。
アップデートの保証範囲は分かりませんが、OSアップデート、セキュリティアップデート、機能追加アップデートを保証するのであれば、昨年発売されたPixel 8シリーズに並ぶことになります。
違いを比較。Galaxy S24 vs Galaxy S23
Galaxy S24とGalaxy S23のスペックを以下に比較してまとめます。なお、Galaxy S24のスペックは暫定版で随時変更されます。
Galaxy S24 | Galaxy S23 | |
---|---|---|
カラー | アンバーイエローコバルトバイオレットマーブルグレーオニキスブラック | CreamLavenderGreen (日本発売なし)Phantom Black |
価格 |
|
|
大きさ |
|
|
重さ | 168 g | 168 g |
ディスプレイ |
|
|
メインカメラ |
|
|
フロントカメラ |
|
|
チップ | Snapdragon 8 Gen 3 for Galaxy | Snapdragon 8 Gen 2 for Galaxy |
メモリ | 8GB | 8GB |
バッテリー |
|
|
ワイヤレス充電 |
|
|
防水・防じん | IP68 | IP68 |
違いを比較。Galaxy S24 Ultra vs Galaxy S23 Ultra
Galaxy S24 UltraとGalaxy S23 Ultraのスペックを以下に比較してまとめます。なお、Galaxy S24 Ultraのスペックは暫定版で随時変更されます。
Galaxy S24 Ultra | Galaxy S23 Ultra | |
---|---|---|
カラー | チタニウム ブラックチタニウム グレーチタニウム イエローチタニウム バイオレット | CreamLavender (日本発売なし)GreenPhantom Black |
価格 |
|
|
大きさ |
|
|
重さ | 233 g | 234 g |
ディスプレイ |
|
|
メインカメラ |
|
|
フロントカメラ |
|
|
チップ | Snapdragon 8 Gen 3 for Galaxy | Snapdragon 8 Gen 2 for Galaxy |
メモリ | 12GB |
|
バッテリー |
|
|
ワイヤレス充電 |
|
|
防水・防じん | IP68 | IP68 |
参照元:Galaxy Club(元の場所に戻る)
参照元:Windows Report / Wayback machine(元の場所に戻る)
参照元:BenIt Bruhner Pro(元の場所に戻る)
参照元:Tarun Vats(元の場所に戻る)