
Googleは、Android 17でアプリを小さなウィンドウとして表示できる「バブル」を導入するほか、折りたたみスマートフォンを含む大画面デバイスへの最適化をさらに進めています。
その背景には、折りたたみスマホユーザーがアプリやサービスに多くのお金を使っていることもあるのかもしれません。
同社は、折りたたみスマホユーザーが一般的なバータイプのスマートフォンユーザーに比べて、アプリおよびアプリ内課金に使う金額が約14倍に達すると報告しています。
大画面対応で“お金を使うユーザー”を取り込める?
折りたたみスマートフォン、特にFoldタイプは20万円を超えるのが当たり前で、今年発売されたOPPO Find N6のように30万円を超える製品もあります。
それだけの金額をスマートフォンにかけられるユーザーであれば、もともと有料アプリやアプリ内課金にもお金を使う傾向が強い可能性があります。それでも、使う金額に一桁もの差があるというのは驚きです。
このデータは、GoogleがAndroid Developersを通じて公開したもの。同社はあわせて、折りたたみスマホユーザーが「アダプティブレイアウト」を期待しているとも説明しています。
アダプティブレイアウトは、画面を開いたときは情報量を増やし、分割表示では狭い領域に合わせるなど、アプリの表示領域に応じてレイアウトを変える仕組みです。
Googleとしては、大画面への最適化によって使いやすさを高めるだけでなく、数は少なくても多くのお金を使うユーザーを取り込める、と開発者に伝えたいのでしょう。
折りたたみスマホへのアプリ対応はまだ不十分
実際に折りたたみスマホを使っていると、アプリ側の対応はまだまだ進んでいないと感じます。
大画面への最適化以前に、十分に動作確認されていないケースもあります。例えば、人気の動画編集アプリ「VLLO」は、一部の折りたたみスマホでカバーディスプレイでは起動するものの、端末を開いた状態では起動できないことがあります。
また、Android 17の正式配信によって大画面向けのレイアウトが適用されるようになったにもかかわらず、表示が崩れたまま放置されているアプリも散見されます。
Android 17では大画面対応を避けられなくなる
Googleが大画面への対応を呼びかけ始めたのは数カ月前ではありません。何年も前から折りたたみスマホやタブレットへの最適化を促し、Android 16からは大画面への対応をさらに強く求めるようになりました。
Android 16では、折りたたみスマホやタブレットなどの大画面デバイスで、アプリ側が指定した画面の向きやアスペクト比、リサイズの制限をシステムが無視する仕様が導入されました。
ただし、Android 16では開発者向けに一時的な回避策が用意されており、対応が間に合っていないアプリは従来の表示方法を維持することもできました。
Android 17ではこの回避策も廃止され、ゲームなど一部の例外を除いて、大画面への対応を避けられなくなります。
折りたたみ対応の優先度は上がるか
それでも折りたたみスマホを実際に使っていると、表示が崩れたり、操作しにくかったりするアプリが散見されます。
Googleが段階的に大画面対応を促してきたにもかかわらず、多くのデベロッパーにとっては、ユーザーの少ない折りたたみスマホへの対応優先度が低かったのでしょう。
しかし、ユーザー数が少なくても「アプリに使う金額は約14倍」という数字を見れば話は変わるかもしれません。
さらに今後、Android 17をターゲットとするアプリでは、ゲームなど一部の例外を除いて大画面対応を回避できなくなります。
これまでもレイアウト崩れや操作性の悪さは見られましたが、折りたたみスマホの普及や大画面表示の強制によって、Google Playストアのレビューなどで改善を求める声はこれまで以上に増えていきそうです。





















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