Appleが2018年秋に正式提供を予定している「iOS 12」でOSの自動アップデート機能をサポートすることが明らかになった。iOSのアップデートにはセキュリティの脆弱性や不具合を解消する更新も含まれていることが多く、ついついアップデートを放置して設定アプリに通知のバッジを付けてしまう人に最適な機能だ。
システムを常に最新化できる「自動アップデート」機能
Appleは6月5日に開催した開発者向けのイベント「WWDC18」で「iOS 12」の新機能と変更点を発表した。イベントでは明らかにされなかったが、開発者向けに提供されているベータ版にてiOSの自動アップデート機能が含まれていると9to5Macが伝えた。
自動アップデート機能は設定の「一般」→「ソフトウェア・アップデート」の中に項目を追加する形で提供される。「自動アップデート」をタップして次の画面でスイッチをオンにすると自動アップデートが有効になるようだ。
ただし、自動アップデート機能はiOS 12のプレビューページでも明かされていないため詳細がわからない。設定画面の説明書きも“アップデートはiPhoneに自動的にインストールされます。”と書かれているだけだ。Wi-Fiに接続している必要があるのか、電源に接続されている必要があるのか、利用条件が変わった場合は?など自動アップデートが動作する条件も不明。
これまではアップデートを手動で行う必要があり、就寝中にアップデートするオプションが提供されていた。いずれもアップデートの内容を確認する必要があったが、自動アップデートを利用すればアップデートの内容を確認する必要もなくOSをアップデートできるのかもしれない。WWDC18ではiOS 11の提供から7週間で約半数のユーザーがアップデートを完了し、Androidの6%に対してiOSは81%の高いアップデート率を誇っているとアピールしたが自動アップデートによってその差がさらに広がりそうだ。
注意したいのは「iOS 12」がベータ版の初期段階であること。2018年秋の公開が予定されているがパブリックベータ版でテストした結果不評だったり不具合等が見つかった場合は最終的に変更されない可能性もある。
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