iPhone/iPadにLightningケーブルを接続すると自動で充電がスタートするのが通常の動作だが、現在、AppleフォーラムなどでLightningケーブルの接続後もデバイスが充電されない不具合が多数報告されている。
iPhoneのスリープが解除されるまで充電されない不具合
Unbox TherapyがYouTubeに公開した動画は、複数台のiPhone XSに次々とLightningケーブルを差し込んでいく単純なもの。しかし、多くのデバイスで充電開始を示す通知画面が表示されず、画面をタップしてスリープを解除するか、Lightningケーブルを一度抜いてもう一度接続するとようやく充電がスタートしている。
「ChargeGate」と名付けられたこの不具合は先週発売されたiPhone XSとiPhone XS Maxのみ影響があると報じられていたが、他のiPhoneを利用するユーザーからも同様の報告があったことから現在は「iOS 12」の不具合として認識されている。
AppleInsiderはiOS 11.4.1で追加されたUSB制限モードが不具合の原因ではないかと見ている。USB制限モードはロック状態が1時間以上続くと、Lightningポートを充電しかできないように動作を制限することでデバイスへのハッキングを防ぐ機能だが、iOS 12では正常に動作していない可能性がある。
この不具合はベータ版の「iOS 12」から発生している不具合だろう。今年6月にリリースされたベータ版を「iPhone X」にインストールして約3ヶ月間利用していたが、今回報告されている不具合と同じようにLightningケーブルの接続後も充電がスタートせず、充電中に画面が点灯するといった不思議な現象がごくわずかとは言えない回数で発生していたことを確認している。
「ChargeGate」の対処方法はiPhoneのスリープを解除した状態で充電を開始したり、ワイヤレス充電を利用するといった方法がある。根本的な解決はiOSのソフトウェア・アップデートを待つことだが、Appleが不具合を認識しているのかは不明だ。