日本時間5月21日に配信されたiOS 13.5/iPadOS 13.5で、マスク着用時の顔認証「Face ID」が改善された。
マスクを装着したまま顔認証で画面ロックが解除されるわけではないが、どのように変わったのだろうか。
iOS 13.5による“Face IDとパスコード”のアップデート内容は以下のように案内されている。
- Face ID搭載デバイスでのマスク着用時のロック解除操作を簡略化
- マスク着用時にロック画面の下端から上にスワイプすると、パスコードフィールドが自動的に表示
- App Store、Apple Books、Apple Pay、iTunesや、Face IDでのサインインに対応するその他Appでの認証時にも使用可能
マスク着用時は2回目の顔認証をスキップする仕様に
iOS 13.4までの顔認証「Face ID」は、マスクを着用していると顔認証に失敗し、画面ロックに鍵アイコンが震えたあと“上にスワイプしてロック解除”と表示される。案内どおり画面を上にスワイプすると、もういちど顔認証が求められ、再認証に失敗するとようやくパスコードの入力画面が表示されるといった流れだった。
iOS 13.5では、顔認証に失敗して鍵アイコンが震えたあと“上にスワイプしてロック解除”と表示される。ここまでは同じだが、画面を上にスワイプすると、顔認証の再要求がスキップされて、パスコードの入力画面が表示される。また、画面をオンにしたあとに上にスワイプすることで顔認証をスキップしてパスコードを入力することも可能だ。
- 1. 顔認証開始
- 2. 認証に失敗すると“上にスワイプしてロック解除”と案内
- 3. 上にスワイプして再び顔認証
- 4. 再認証に失敗すると、パスコード入力画面が表示される
- 1. 顔認証開始
- 2. 認証に失敗すると“上にスワイプしてロック解除”と案内
- 3. 上にスワイプするとパスコード入力画面が表示される
マスクを着用したまま顔認証を解除できるわけではないが、顔認証の再要求が省略された分だけ、これまでよりも素早く画面ロックを解除できるようになった。マスク着用時の顔認証のストレスも軽減されている。
なお、どうしてもマスクを付けたまま顔認証を解除したい場合は、セキュリティと引き換えに実現する方法もある。手順は以下の記事で詳しく説明している。
コメントを残す