9to5Mac
Appleが今年秋に発売する新型iPhone(仮称:iPhone 15)では、4機種すべてにおいて新しい形状のボディに待望のUSB-Cを搭載。上位モデルのiPhone 15 ProとiPhone 15 Pro Maxについてはカメラの大幅なアップグレードが噂されています。
その代償としてiPhone 15 Proのカメラ“レンズ”は、iPhone 14 Proに比べて出っ張りが2倍になり、最上位機種のiPhone 15 Pro Maxよりも大きくなるかもしれません。
9to5MacはMFiアクセサリを取り扱うメーカーやリーカーのMax Weinbachが入手した新たなCADなど複数の情報源から得たiPhone 15 Proの最新情報を伝えています。
これまで何度も報じられているように、iPhone 15 Proにおける最大のアップデートはまったく新しいチタン素材を使用したフレームです。Appleは2020年に発売したiPhone 12シリーズ以降、フラットエッジのフレームの採用を続けていましたが、フレームのエッジ部分を丸く加工するなど、わずかな手を加えて持ちやすさを改善するようです。
エッジを削ることによって実感できるほど持ちやすさが改善されるかはわかりません。
特にケースを利用している人はエッジの違いには気づかないでしょう。これはiPhone 14 Proで4つのコーナーを丸く大きく削って持ちやすさを改善したアップデートと同じでiPhoneを裸で使う人だけか得られる改善ポイントになりそうです。
9to5Mac
一方ですべての人が得られる改善ポイントとして本体の大きさがわずかに小さくなるようです。
これは画面サイズを変えないまま、ディスプレイ周りの黒いフチ(ベゼル)を薄くすることによって本体サイズが小さくなるというもので、具体的な大きさはiPhone 14 Proの147.46 x 71.45 x 7.85mmに対して、iPhone 15 Proは146.47 x 70.46 x 8.24mmになるとのこと。
これはSamsungが日本で今月20日から発売するGalaxy S23(146.3 x 70.9mm)とほぼ同じ大きさーー幅についてはさらに小さくなります。先日開催された2回のメディア向けイベントに参加してGalaxy S23の実機に触れましたが、あのサイズ感でProモデルのiPhoneが発売されるなら筆者にとっては今年もProモデル以外の選択肢はなさそうです。
なお、ベゼルはスマートフォン史上最薄となる1.55mmと報じられています。
9to5Mac
デザインとボディの変化に次ぐ大きなアップデートはカメラになるようです。
昨年発売されたiPhone 14 Proでは、メインカメラが12MPから48MPまでアップグレードし、センサーの中央部12MPのデータを切り抜くことでフルピクセルによる光学相当の2倍ズームを実現。小さなセンサーサイズがもたらすノイズなど光の問題については4つのピクセルを1つに束ねることでピクセルサイズを上げて光量を増幅させるピクセルビニングを導入。
さらに、48MPによるRAW撮影も可能になるなど大幅な進化を遂げましたが、iPhone 15 Proでも進化は続くようです。
進化のヒントはカメラの大きさです。iPhone 15 Proのカメラの出っ張りはiPhone 14 Proに比べて2倍になるとのこと。
出っ張りは“個々のレンズの出っ張り”と表現されており、9to5Macが公開した以下のイメージ画像とiPhone 14 Proを比較すると、個々のレンズの黒部分が明らかに出っ張っていることから、背面と直接接する台座の部分については含まれておらず、台座の上から伸びる出っ張りが2倍になるのかもしれません。
9to5Mac
なお、最上位モデルのiPhone 15 Pro Maxについては、iPhone 14 Pro Maxに比べて出っ張りが小さくなるようです。これはiPhone 15 Pro Maxが独占で搭載する新たなペリスコープレンズによる影響かもしれません。
出っ張り2倍の代償に見合うような進化についてはまだ情報が限られているものの、露出過多および露出不足を軽減するソニーの最新イメージセンサーが搭載されるとの噂があります。
他にもUSB-C、感圧式のボタン、ディープパープルに変わる新色ディープレッドの追加が報じられています。そのほかのiPhone 15シリーズに関する情報については以下の記事で確認してください。