アップルが、昨年発売したiPhone 6s / 6s Plusでは、48時間水に浸けた後でも正常に動作することが明らかになっていました。
本体内に水が侵入していることが確認されたため、防水対応ではないと結論付けられたものの、基盤には防水加工が確認されたことから、意図的に耐水性能を向上させているようです。
iPhoneを水没させた人にとっては待望の防水対応ですが、今秋発表が予想される「iPhone 7」では、防水対応の噂が報じられています。
iPhone 7、待望の防水性能をサポートか
以前、Fast Companyがアップルの計画に詳しい情報筋から得た情報として、iPhone 7ではイヤホン端子が廃止されるほか、ワイヤレス充電と防水性能をサポートすると報じていました。
Apple’s next big phone—presumably called the iPhone 7—will come without a 3.5mm headphone jack, will be noticeably thinner, will very likely support wireless charging and be waterproof, a source with knowledge of the company’s plans tells Fast Company.
引用元:It’s True: Apple Will Drop Headphone Jack To Make The iPhone 7 Slimmer, Says Source | Fast Company | Business + Innovation
これに加えて、The Motley Foolがアップルにディスプレイを供給するジャパンディスプレイが開発した第2世代「Pixel Eyes」がiPhoneに搭載されると伝えています。
ジャパンディスプレイの「Pixel Eyes」は、タッチセンサーをディスプレイに内蔵する製品で、第2世代では、ディスプレイ周りのフチを薄くできる狭額縁化、黒の表現力の向上、濡れた手でタッチパネルに触れても誤動作しにくいことが特徴です。
現在のiPhoneでは、濡れた指でタッチパネルに触れたり、タッチパネルに水滴がついたまま操作すると、静電式タッチパネルが水に反応して誤動作を起こします。また、耐水性能を公式に謳っているApple Watchでさえも、スポーツの後、汗がついた指でタッチパネルを操作すると反応がかなり鈍くなります。
防水対応の製品が多いAndroidスマートフォンでも、濡れた指でタッチパネルに触れると誤動作を起こすものが多く存在します。ソニーのXperiaでは昨年夏に発売されたXperia Z4でようやくこの問題に対応しました。
iPhoneが防水に対応するのであれば、この問題への対処は必須になるはずです。
なお、アップルとジャパンディスプレイは、1,700億円を投資して石川県白山市にスマートフォン用の液晶パネルの工場を建設しており、「iPhone 7」の量産が見込まれる2016年夏に稼働する予定となっています。
ジャパンディスプレイは6日、石川県白山市にスマートフォン(スマホ)用の高精細液晶パネルの新工場を建設すると発表した。投資額は1700億円で、大半を主要な納入先である米アップルが負担するとみられる。2016年夏に稼働して全社的な生産能力を2割強増やし、韓国LGディスプレーなど競合大手に対抗する。
引用元:ジャパンディスプレイ、石川に新工場 アップルが投資大半負担 :日本経済新聞
この工場で第2世代「Pixel Eyes」を搭載するiPhone用のディスプレイが製造されるとは断言できず、濡れた指でもタッチパネルを操作できる製品を搭載するからと言って、「iPhone 7」が防水に対応するとは断言できません。
防水対応となれば、iPhoneの利用シーンも広がるので期待して続報を待ちたいと思います。
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