Appleが日本時間7月31日に公開した最新の「iOS 12」ベータ版内部に新型iPhoneに関するヒントが記述されていたようだ。ヒントとは、一部ユーザが待望としているデュアルSIM・デュアルスタンバイで、iPhoneでもようやく2枚のSIMカードを挿入して回線を切り替えながら使うことができるかもしれない。
新型iPhone、デュアルSIMサポート濃厚に
昨年、iOS 11ベータ版を解析し、最新機能とiPhone Xを丸裸にした9to5Macのライター、Guilherme Ramboが「iOS 12」ベータ版を解析したところ、診断レポートを作成するコンポーネントにおいて、新たに“second SIM status”と“second SIM tray status”の記述が追加されたことが明らかになった。さらに、デュアルSIMをサポートするデバイスかを判定するための関数「isDualSimDevice」も追加されていることから新型iPhoneがデュアルSIMに対応する可能性は非常に高いようだ。
Appleが今年秋に発売する新型iPhoneは、有機ELディスプレイを搭載した5.8インチ、6.5インチモデルの2機種と、液晶ディスプレイを搭載した6.1インチの低価格モデル、合わせて3機種のラインナップと噂されているが、確度の高いリーク情報を伝えるアナリストのMing-Chi Kuoによれば、デュアルSIMをサポートするのは5.8インチを除いた2機種で、6.1インチモデルの販売価格をシングルSIMが550〜650ドル、デュアルSIMが650〜750ドルとなるようだ。
なお、これまでにeSIMを組み合わせたデュアルSIMをサポートするといった噂もあるが、Kuoは物理的なSIMカードスロットで実現するとしている。
デュアルSIMとは
デュアルSIMとは、名前のとおり2枚のSIMカードをスマートフォンに挿入できる機能で、Androidスマートフォンでは人気の機能だ。デュアルSIMをサポートしたスマートフォンでは、例えば通話し放題のキャリアの回線と契約しているデータ容量の多いMVNOの回線を使いわけたり、1台で仕事用とプライベート用回線の使い分けができる。
なお、デュアルSIMには、DSSS、DSDS、DSDAといった種類があり、新型iPhoneはDSDSまたはDSDAをサポートする可能性が高いようだ。DSDS(デュアルSIM・デュアルスタンバイ)は、2枚のSIMカードによる同時待受が可能で、DSDA(デュアルSIM・デュアルアクティブ)は、2枚のSIMカードによる同時待ち受けに加え、同時通信もサポートする。
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