Nothing CEOが警告。スマホ値上げは来年も続く見通し、Phone (4a)のメモリコストはさらに2倍に
Yusuke Sakakura
Yusuke Sakakura
ブログメディア「携帯総合研究所」を運営しています。学生時代に開設して今年が16年目。スマートフォンの気になる最新情報をいち早くお届けします。各キャリア・各メーカーの発表会に参加し、取材も行います。SEの経験を活かして料金シミュレーターも開発しています。

昨年から今年にかけて、AI需要の拡大を背景にスマートフォンの値上げが相次いでいます。
値上げの大きな要因になっているのが、急激に価格が上がっているメモリです。
Nothingのカール・ペイCEOは今年1月、メモリコストが最大3倍に跳ね上がるなど、急激かつ前例のない高騰が起きていると指摘していました。
この影響によって、スマートフォンメーカーは「価格を30%以上引き上げる」か、「スペックを抑える」かの選択を迫られ、より少ないコストで、より充実したスペックを提供するという、これまでのスマートフォン業界のモデルは持続不可能になりつつあると警告していました。
そして、その警告は予想以上のスピードで現実になっているようです。
AI需要でメモリ価格が高騰。スマホの値上げにも影響
さまざまなスマートフォンメーカーを取材するなかで、昨年からメモリ価格の高騰について聞く機会が増えていました。今年に入ってからは、メモリだけでなく、チップなど他の部品コストも上昇している様子がうかがえます。
メモリについても、コスト上昇が落ち着いたわけではありません。むしろ、値上がりはさらに加速しているようです。
カール・ペイCEOによると、今年発売したNothing Phone (4a)では、製品化を決めた時点から発売までの間にメモリコストが2倍になり、発売後から現在までにさらに2倍になったとしています。
いまやメモリは、スマートフォンの中でもっとも高価な部品になっており、プロセッサやディスプレイよりも高く、ハードウェア全体のコストの半分以上を占めることもあると説明しています。
こうしたコスト上昇は、すでにスマートフォンの価格にも影響しています。昨年末から現在までに発売されたSamsung、Xiaomi、OPPO、ソニーなどの新型スマートフォンでは、前モデルからの値上げが相次いでいます。カール・ペイCEOも、新型モデルは前モデルより最大100ドル高い価格で発売されていると指摘しています。
- Galaxy S25:129,000円→Galaxy S26:136,400円
- Xiaomi 15T:64,800円→Xiaomi 17T:89,980円
- OPPO Find X8:139,800円→OPPO Find X9:149,800円
- Xperia 1 VII:204,600円→Xperia 1 VIII:235,400円
一方で、メーカーが値上がりを見越してメモリを先に買い込めばいい、という単純な話でもありません。
カール・ペイCEOは、メモリ不足が起きている状況では、メーカーが必要な分を自由に買えるわけではなく、売り手から割り当てられた分を、その時点の価格で受け入れるしかないと説明しています。
そのうえで、スマートフォンの買い替えを待っているユーザーに対しては、ベストなタイミングは「昨日」であり、次に良いタイミングは「今」だと表現しています。今年のセールシーズンでは、これまでのような大きな割引は期待しにくく、スマートフォンの値上がりは来年にかけても続くとの見方を示しています。





















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