発売前に数年ぶりに顔認証が復活搭載されると報じられたPixel 6|6 Pro。販売店のプロモーションページに掲載されながらも搭載されることはありませんでした。
しかしながらGoogle独自のチップセットTensorから顔認証に関するコード変更が発見されていて、間違いなく発売前に取り組んでいた証拠が発見されています。
発売日には間に合わなかった顔認証ですが、Android 12Lから発見されたコードによって現在も開発が続いていることがわかりました。
顔認証に関するコードが複数発見される
9to5Googleが、Pixelスマートフォン向けにリリースされたベータ版のAndroid 12Lを解析したところ、設定画面に表示するメッセージをまとめたファイルから「顔または指紋を使用する」「顔を使用する」「指紋を使用する」といったメッセージを発見しました。
<string name=”biometric_settings_use_face_or_fingerprint_preference_summary”>Using face or fingerprint</string>
<string name=”biometric_settings_use_face_preference_summary”>Using face</string>
<string name=”biometric_settings_use_fingerprint_preference_summary”>Using fingerprint</string>
- 引用元
- 9to5Google
注目すべきは「顔または指紋を使用する」とのメッセージです。指紋認証と顔認証の両方を搭載したPixelスマートフォンは存在していません。では、Googleはどの機種に顔認証を搭載するつもりなのでしょうか。
Pixel 6 Pro向けのコンポーネントから顔認証との直接関連のある“faceauth.app”の記述や顔認証で画面ロックを解除した場合の動作をコントロールするコードが発見されたことから、少なくともPixel 6 Proは顔認証に対応する可能性があります。
一方で、Pixel 6向けの同じコンポーネントからはPixel 6 Proで発見された顔認証に関するコードがない(1,2)ことから安価なPixel 6に搭載される可能性は低いようです。
Pixel 6への実装を進めていない理由はわかりません。顔認証に欠かせないフロントカメラにおいて、Pixel 6 Proのみ広い画角で顔を認識超広角仕様のカメラを搭載していることが関係しているのでしょうか。
なお、Pixel 6|6 Proは顔認証に必要なSoliレーダーチップを搭載していないことから、機械学習に強い独自チップGoogle Tensorとフロントカメラを駆使して顔認証を実現すると予想されます。
発見された顔認証に関するコードには「com.google.pixel.experimental2021.faceAuthUseCases」といった実験的な実装を連想させるものがあることから、開発を続けていたとしても実際に提供されるかはわかりません。
仮に提供されるのであれば、3ヶ月に一度の大規模な機能追加アップデート「Feature Drops」が配信される来年3月や6月、正式版Android 12Lの提供時期である2022年1〜3月が可能性として考えられます。
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